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関ジャニ∞“メトロック”レポ! アウェイ感を打破、アイドルが放つロックとは!?
悩み多く貪欲な30代、本気の7人の気持ちが歌詞に?
悔しさや、葛藤や、悲しみや、鬱憤や、反発や、ロックが、そんなある種の“負のエネルギー”を発散するジャンルとしての意味合いを持つのだとしたら、成功を収めた時点でそのバンドは主張したいことがなくなってしまう。アイドルである彼らは、華やかで恵まれているように見えるかもしれないが、実際は、数え切れないぐらいの壁にぶち当たってきたし、何度も恥をかいて、人気者であるが故の不自由さも味わいながら、ずっと「俺らはこんなもんじゃねーぞ!」と心の中で叫んできたのだろう。今回披露された曲「宇宙に行ったライオン」には、まさにそういう歌詞がある。危険を避け、冒険や失敗を恐れがちな若者が増えていく今の世の中では、自然発生的に生まれたロックバンドに負けず劣らず、アイドルグループが鮮明に体現しうる“ロック”があるのかもしれない。それほど、この日の7人は、泥臭くて熱っぽくて切実で、それでいて華やかでキラキラしていた。
「関ジャニ∞っていうアイドルグループやってます!」とサラリと挨拶していた渋谷すばるの声が、まるで「アイドルの限界も、ロックの限界も壊してみせる!」という宣言のように、夕暮れの空に高く遠く響いていた。
(文:菊地陽子)
『METROCK 2017 TOKYO』関ジャニ∞ SET LIST
1. High Spirits
2. ズッコケ男道
3. 言ったじゃないか
4. NOROSHI
5. 宇宙に行ったライオン
6. 象
ジャムセッション(丸山Solo〜)
7. 侍唄(さむらいソング)
8. Tokyoholic
9. 勝手に仕上がれ
10. LIFE 〜目の前の向こうへ〜