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【関ジャニ∞ライブレポート】「関ジャニ∞はまだまだです」7人が貪欲であり続ける理由
男性ファンも増加、関ジャニ∞が見せたエンタテインメントとは?
2016年12月10日の札幌ドームからスタートした関ジャニ∞の5大ドームツアーのタイトルは、『関ジャニ’s エイターテインメント』。まだツアー中のため、内容について詳しくは触れないが、歌あり、コントあり、ダンスあり、楽器演奏あり、自作曲ありのこれまで以上に“全部入り”な内容で、カッコ良さから可愛さ、面白さ、自由さ、色っぽさ、明るさ、一生懸命さに仲の良さといった彼らの長所だけでなく、バカバカしさや人間臭さのような弱点まで、きちんとエンタテインメントに昇華されていた。
SMAP、TOKIO、嵐……ジャニーズグループそれぞれのライブの魅力
嵐のメンバーは、ジャニーズJr.時代にV6のバックを務めていたこともあり、ライブのクライマックスを“5人での踊り”に持ってくることが多い。必ずサプライズを織り込むど派手な演出と、魅せ方のうまさ、客席との一体感を作る仕掛けの巧みさは、さすが「言ってみたいライブ」1位に何年も連続で選ばれるだけのことはある(雑誌『オリ★スタ』調べ)。
『関ジャム完全燃SHOW』が引き出した潜在的スキル
冒頭で、以前からずっと人気で、3年前はバンドでも演奏したダンス曲「ブリュレ」を久しぶりに踊ったかと思うと、中盤で今度は安田が作詞作曲したシックなダンス曲を披露したり。日替わりで曲を演奏するアコースティックのコーナーがあったり、そこで、宮藤官九郎作詞の「言ったじゃないか」をスカアレンジしたり。バンドが武器とか、ダンスが武器とか、コントが武器とか、そうやって何かに特化するのではなく、「俺らの武器は、“がむしゃらさ”」と、背伸びもせず萎縮もせずに、ありのままの気持ちをさらけ出しているようなそんな開かれた精神性が感じられたのである。だから、ライブを観ていて、気持ちが良かった。メンバー全員が間違いなく音楽バカになっていて、だからファンは素直に“関ジャニ∞バカ”になれる。ドームに、そんな非日常のイイ風が吹いていた。
「関ジャニ∞、まだまだです」 その“途上感”こそが一番の武器
デビューする前も、デビューしてからもずっと夢だったドームのステージ。一つの夢が叶えば、また次の夢が生まれる。もっと歌や楽器や踊りが上手くなること。もっと広く世間に知られる存在になること。世間の“しょせんはアイドル”という偏見を覆すこと。もっともっとバカになって、楽しくなること。そうやって、彼らはずっと貪欲なままだ。でも、だからこそ7人は“君行けばそこに道は開く”と信じて、今日もNOROSHIをあげる。