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需要高まる“兄弟芸人” 他の芸人にはない武器とは?
“高嶋兄弟”や“若貴ブーム” 兄弟であるだけで増す“覚えやすさ”や“親しみ”
千原兄弟にしても、いつもはジュニアが兄のせいじを“残念な兄”とイジるのがお約束。天然ボケの兄を弟が笑いのネタにしまくるわけだが、実は誰よりも兄思いなジュニア。引きこもっていたジュニアをせいじが連れ出して、NSCに入所させたのは有名な話であり、いつもは仲悪い兄弟に見えても、裏では強い絆で結ばれていると、視聴者がおのずと想像してくれるという効果もある。
芸人にとって“身内ネタ”は鉄板 兄弟芸人ならばより視聴者にも伝わりやすい
先日放送された『すべらない話』で、ミキの弟・亜生が兄のオモシロエピソードを紹介していたが、芸人にとって“家族ネタ”は鉄板。さらに千原兄弟のように、視聴者にも顔がわかる相手の話となればイメージもしやすく、面白さがより伝わりやすい。年末恒例の『笑ってはいけない』シリーズ(日本テレビ系)でも、ココリコ・遠藤章造の一家が毎回出てくるように、家族一丸で笑いを取りにいくスタイルもすっかり定着したといえるだろう。
そうした“家族ネタ”の“究極形”が兄弟芸人だとも言えそうだが、成功する兄弟芸人たちは生まれながらに持ち合わせた才能に加えて、“兄弟”というネタがお笑いに向いていたことも功を奏したのだろう。これからも兄弟芸人は途絶えることなく誕生し続けるだろうし、“夫婦漫才”と並んで“兄弟漫才”や“兄弟コント”が確立していくのかもしれない。