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【Hey! Say! JUMPライブレポ】デビュー10周年、「見たことない景色を見せたい」
ファーストコンサートを行った東京ドームで、存在感増す9人
序盤から「Happy New Year!」(岡本圭人)、『PON!』(日本テレビ系)で公約したセリフ「飛ばすからしっかりつかまってて!」(中島裕翔)など、誰からともなく気合を入れる声が上がり、カウントダウンコンサートを挟んだ元日夜の最終公演でもウルトラパワーが炸裂した。2007年12月のデビュー&ファーストコンサート以降、幾度となくこの地に立ってはいたけれど、この日の9人は絶対エースの山田涼介を筆頭に、個の輝きが一層強く放たれていた。映画やドラマ、バラエティ番組といったソロで活躍する場が増えると、ここまで存在感も強くなるものなのか。それぞれにつけた力をステージで解き放ち、山田涼介のレッド、知念侑李のピンク、中島裕翔のライトブルー、岡本圭人のグリーン、有岡大貴のオレンジ、伊野尾慧のブルー、高木雄也のパープル、八乙女光のイエロー、薮宏太のイエローグリーンは、より濃く空間を彩っていた。それだけひとりひとりのパフォーマンスに見入ってしまうのだから、このドームという広い会場で彼らを追うには、誰もが目がふたつでは足りないと思ったに違いない。そして、その9つの力はグループが大切にしているコンサートでひとつになる。
最大の武器・ダンスの幅を広げ、パフォーマンスに遊び心も
そして、何より9人が頼もしく思えたのが、気負っていなかったことだ。2015年の大みそかに京セラドームでカウントダウン公演を行ったときは、それぞれに緊張を口にしていた彼らだが、この日はそれを楽しさへと転換させるに至ったのか。知念や伊野尾が歌詞をアレンジしたり、「真剣SUNSHINE」ではビジョンに映った有岡が目をマイクで隠されたり、「School Girl」では山田を真ん中にした“かごめかごめ”を投入してくるなど、随所に遊びを盛り込んだ。MCにいたっては、次々とメンバーがトークをかぶせていくために、カメラが何度か追えずにいたこともあるほど。グループの自由度満載なチーム感は、今後も失ってほしくないものだ。
デビュー10周年、「特別な年」への想いとは?
「僕らはひとりひとり幸せにしなくちゃいけない宿命を持っている。もっともっと高みを目指していきます」(薮)。「僕たちは今年10歳になります。特別な年だけど、通過点。ここから見える景色は本当にキレイなんですよ。僕たちもみんなに見たことのない景色を見せてあげたい」(山田)。さらなる成長を約束するふたりの言葉でスペシャルな舞踏会は幕を閉じた。デビューコンサートを開催した地で新たな景色を目に焼き付けた9人は、2017年も大きくハイジャンプするだろう。