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男性フリーアナで一人勝ち? 大御所に匹敵する羽鳥慎一アナの安心感

 激戦が繰り広げられている朝8時台のワイドショーにおいて、テレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』が存在感を増している。9月第3週の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)では7.7%となり、民放No.1を記録した。この時間帯は長らく『スッキリ!!』(日本テレビ系)と『とくダネ!』(フジテレビ系)の2強だったが、今年に入り『モーニングショー』が視聴率で上回ることが増えているのだ。そして、同番組意外にも複数の番組で司会を務める羽鳥アナは、40代の男性フリーアナとしてはテレビ界においてまさに“ひとり勝ち”状態となっている。このまま“大御所フリーアナ”の道へと突き進んでいくのだろうか?

意外と情に厚い? 「ゴチ」での号泣エピソード

 “バード”の愛称でお茶の間でも親しまれる羽鳥アナは、1994年に日本テレビに入社後、『ズームイン!! SUPER』などの司会やプロ野球中継などを経て日テレの“看板アナ”となった後、2011年、40歳の時にフリーに転身。直後にテレビ朝日系『情報満載ライブショー モーニングバード!』の司会に異例のスピードで起用され、現在は『モーニングバード』と同枠で歴史ある“モーニングショー”の名を冠した前述の『羽鳥慎一モーニングショー』をはじめ、局アナ時代から続く『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)や『あのニュースで得する人損する人』(日本テレビ系)、『チカラウタ』(日本テレビ)、そして『橋下×羽鳥の番組』(テレビ朝日系)など、単発番組も含め多くの番組でメイン司会を務めている。

「『人生が変わる』は局アナ時代からMCを務めていましたが、古巣の日テレさんの仕事がいまだに続いているのは、羽鳥さんの誠実な人柄があるからこそでしょうね。自ら尊敬すると語るナインティナインさんとは、『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の「ゴチになります!」で長年共演し、フリーになった今でも同企画の進行役を務めています。かつてレギュラーだった江角(マキコ)さんがクビになった際、羽鳥さんは人目もはばからずに号泣して、矢部(浩之)さんが『司会者失格や!我慢せなあかん』と叱咤したという“名場面”もありました。そうしたエピソードにも羽鳥さんの優しい性格が出ていると思います」(エンタメ誌編集者)

尊敬する徳光アナらに続く大御所フリーアナへと一直線

 羽鳥アナのアナウンス力や番組進行力はかねてより高い評価を受けていたが、他局の人気アナウンサーと比べると派手さには欠け、どちらかというと“地味”な印象もある。とは言え、同世代もしくは年下の男性フリーアナたちが苦戦する中、レギュラー番組の本数や人気など、羽鳥アナに今もっとも勢いがあることは事実である。『橋下×羽鳥の番組』は、玄人向けの内容から視聴率自体は苦戦しているようだが、実際に観ている人たちからは「面白い」という声が聞こえるなど、内容への評価は高い。彼が支持を受ける理由はどこにあるのだろうか?

「羽鳥さんは、決して大げさなことを言わずに、手堅く確実なことだけを話します。他のゲストよりも前に出たり、でしゃばったりもしません。そうした姿勢が、視聴者に信頼されているのだと思います。『モーニングショー』前番組の『モーニングバード』は視聴率的にも苦戦していましたが、たとえば番組内企画の「そもそも総研」ではその時々の事件や問題の背景をフリップなどを使って丁寧に、わかりやすく、真面目に検証していくなど、ある意味“地味”な努力がジワジワと視聴者に支持されはじめました。この企画でも、羽鳥さんは進行はテレビ朝日の解説委員・玉川徹さんに任せて、自分はあくまで一視聴者の目線で、玉川さんに質問を浴びせるという役割に徹しています」(前出・編集者)

 日本テレビから独立して早5年。普通の男性フリーアナなら、“なじんだ局以外でよく見る”という当初の目新しさも薄れ、仕事も落ち着いてくる時期なのだろうが、ここにきて全盛期に入った感がある羽鳥慎一アナ。それも局アナ時代に培ったアナウンス技術、バラエティ番組で鍛えた現場対応力、そしてそれらの能力を活かしながら、番組全体を見渡して、番組の“面白さ”を最優先させる(=自分が前にでない)という“総合力”が、お茶の間に信頼を持って受け入れられた結果だと言えるだろう。羽鳥アナは今、本人も尊敬すると言う大先輩・徳光和夫アナに続く、大御所男性フリーアナへの道を歩みはじめているようである。

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