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アラフィフ松本伊代、揺るがぬ“16歳ブランド”

 昨年、50歳の節目を迎えたタレントの松本伊代(51)が、夫であるタレント・ヒロミの再ブレイク、息子・小園凌央の俳優デビューの影響などで最近、再び注目を集めている。松本といえば、デビュー曲「センチメンタル・ジャーニー」の「伊代はまだ16だから〜♪」のフレーズで、当時から“永遠の16歳”と称され女性アイドル界のトップを走っていたが、50歳を超えた今もなお、その“16歳ブランド”は健在。

 バラエティ番組には現役アイドル顔負けのキュートなコスプレ衣装で登場し、芸能イベントでは持ち前の“天然キャラ”で笑いを取る一方、今でもれっきとした“アイドル歌手”として、音楽番組やフェスで変わらぬ歌声を披露している。女優やママタレへの転身など、歳を重ねるごとに路線変更する往年のアイドルたちが多い中、なぜ松本は“永遠の16歳”であり続けることができるのだろうか? 

花の82年組! 国民的な“妹キャラ”で一世を風靡

 松本は1981年、たのきんトリオ(田原俊彦、近藤真彦、野村義男)が出演する『たのきん全力投球!』(TBS系)で田原の妹役としてデビュー。初のシングル曲「センチメンタル・ジャーニー」が大ヒットし、キャッチコピーの“瞳そらすな僕の妹”の通り、妹キャラ的な存在として人気を博した。1982年の第24回レコード大賞では新人賞を受賞。同期には小泉今日子、中森明菜、早見優、堀ちえみ、石川秀美などがおり、時はまさにアイドル全盛期、“花の82年組”とも呼ばれていたのである。

 「『ボンカレー』のCMで、“だってぇ、らっきょうが転がるんですものぉ〜”とケラケラ笑うシーンもまだ印象に残っています(笑)。伊代さんは、当時から明るく朗らかなイメージが強かったですね。『TVの国からキラキラ』なんて、今考えるとぶっ飛んだ曲も歌っていましたが、それがサマになる“不思議ちゃん”っぽさもありました。短大生になって『オールナイトフジ』(フジテレビ系)の司会を務めると、“女子大生アイドル”的な扱いもされましたが、番組中に自分の本の感想を求められて“まだ読んでないんですけどぉ”と発言して、ゴーストライターが書いたことをはからずも暴露してしまう、天然っぷりを見せつけていました。まあ、その天然さは現在でもあまり変わってないようですが(笑)」(エンタメ誌編集者)

伊代を“永遠の16歳”で居させ続ける、夫・ヒロミの包容力

 1993年、番組で知り合ったお笑いトリオ・B21スペシャルのヒロミと電撃結婚。そのきっかけとなったエピソードとして、“バラエティ番組の収録中、花火で大やけどしたヒロミを懸命に看病した”ことが伝えられ、結婚後も好感度は上々。しかし、2人の息子の出産を期にテレビ露出は減少する。このまま、幸せなお母さんとして過ごすのかと思いきや、2005年に早見優、堀ちえみと共にママドルユニット・キューティー★マミーを結成、現在までも定期的に歌手活動を続けているのだ(堀は活動休止中)。

 そして、2014年頃から再ブレイクするヒロミが、「子どもが伊代を泣かした時、“オレのオンナを泣かすな!”と叱った」、「料理や家事はできないけどカワイイ」、「“今日は夫婦デートの日だから”と外出時に浮かれてオシャレをしている」、などなど、ことあるごとに松本の普段の天然なエピソードを披露すると、いつまでも変わらないその少女ぶりに世間も驚き、松本自身もまたバラエティ番組等に再登場するようになるのである。
 「そもそも、『伊代はまだ16だから〜♪』と自分で歌っていたくらいですから(笑)、伊代さんの“永遠の少女”のイメージは多くの視聴者に焼きついちゃっていますね。また、歌詞の中に自分の名前が入る曲も当時は珍しかったですから、それなりにインパクトがありました。言ってみれば、明るくて天然な伊代さんを象徴する、永遠不滅のフレーズでしょう」(前出・編集者)

 そうした、少女、天然キャラも、ヒロミが長い間テレビから離れていた時期に(実際は実業家として活動)、松本が夫を支えていたという“良妻賢母”の部分を視聴者も知っているからこそ光るのであろう。同時に、『やついフェス』などの音楽イベントや日本最大級のファッションイベント『東京ガールズコレクション』にも呼ばれるなど、松本自身もアイドル歌手としてのポテンシャルをキープし続けてきたのである。

 それにしても五十路とは思えない、若々しさや可愛らしい容姿には驚きを禁じ得ないが、それもやはり松本伊代がデビュー当時からの純真さ、明るさを失わないでいる“永遠の16歳”だからなのかもしれない。

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