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(更新: ORICON NEWS

名バイプレイヤー・高橋一生、過去の「悔しい思い」とは?

転機はドラマ『Woman』 20代で演じていたのは引きこもりばかり

――役者としてのターニングポイントは?
高橋一生僕の中では『Woman』(2013年・日本テレビ系)です。脚本家の坂元(裕二)さんに出会えたことが大きかったです。僕が20代のときに演じていたのは、引きこもり(の役)ばっかだったんですね。引きこもり、引きこもり、引きこもりからの殺人犯、引きこもりからのストーカー、みたいな(笑)。ひとつのイメージが付きすぎて、そればかりを引きずっていたというか。でも、坂元さんは僕にまったく違うものを望んでくださいました。現状を打破する想像力のある方が声をかけてくださったからこそ、自分の中で“こういうこともやらせていただけるんだ!”と思えた作品です。

――今回の清沢もそうですが、最近ではクールな役が多いようですが。
高橋一生クール、そうですね。僕自身としては、何だか自身でも自身をわからない人で居たいんです。人って、得体の知れないものに対して定義づけるから、説明できないものは端的な言葉に当てはめて、自分の恐怖を無くそうとするんだと思うんです。クールだって言われると、“その枠にはまってしまってるんだな、僕”っていうのはあります。できる限りそれを崩していけたらとは思いますが、でも、クールって思ってくださってるだけでも、ずっと引きこもりでも、印象に残ったのならいいかと(笑)。

――これから、こんな役者になりたいというような希望は?
高橋一生僕、あまり夢が叶ったことがない人間なので、今は“こうなりたい”というのはないんです。僕を起用してくださる、周りの方たちに任せた方がいいのかなって。さっきの小説の話じゃないですけど、僕が凝り固まっちゃって“悔しい”とかって感じたくないので、もっと広い心で“役をいただける”というモードを作っていたいんです。

――夢が叶ったことがない、というのは?
高橋一生もちろんこれまでは、“こういう作品に出たかった”という想いもたくさんあったんです。でも今、自分の想像以上の素敵な役、仕事をいただいている状況であって。もし自分が制約しすぎてしまうと、そういうことがもう起きないかもしれない、とも思う。自分を変にライン引きしちゃうと、その外に出るときにすごく大変なことになる気がするので、それはあまりやらないようにしています。

雪之丞さんが作ってくださるなら、僕いくらでもやらせていただきます!

――名バイプレイヤーとも言われていますが、主役を望むことは?
高橋一生『民王』スピンオフでもやらせていただきましたし、主役とかバイプレイヤーとか、あまり考えてないですね。作品の一部に帰依しなくちゃいけない、と思っているだけで。

――なるほど。来年はNHK大河ドラマ『おんな城主、直虎』の出演も決まり、今後のご活躍も楽しみです。大河ドラマは5本目ですが、4本目の『軍師官兵衛』では親友ともいえる岡田准一さんとの共演も果たしてましたね。
高橋一生もうクランクアップには岡田とキスしましたから(笑)。あのときは濱田(岳)さん、速水(もこみち)さんたちが岡田のおでこにキスをしていったんです。最後に中谷(美紀)さんから、すれ違いざまに「オチが必要だ」と言われて(笑)。これは口にキスをするしかないんじゃないかなって、しちゃいました。でも写真の撮られ方もわかっていないので、思いっきり岡田の顔をカメラから隠す形になっちゃったんですけどね。

――ちなみに、その頃に『スタジオパークからこんにちは』(NHK総合)で歌声を披露されて。あまりにお上手で驚いた人も多かったようで。歌手への野望はあるんですか?
高橋一生実は先日、森雪之丞さんにお会いしたときに同じように「どうなの?」と言われました(笑)。雪之丞さんの作る詩が好きなので、雪之丞さんが曲を作ってくださるなら、僕いくらでもやらせていただきます!と思っています。
(写真/古謝知幸・ピースモンキー 文/今 泉)

ドラマ『グ・ラ・メ!〜総理の料理番〜』

毎週金曜11:15〜 テレビ朝日系

7月29日放送の2話。総理の料理番となった一木くるみ(剛力彩芽)だったが、総料理長の清沢晴樹(高橋一生)は、自分の不在の間にやってきたくるみに憤りを覚える。そんな中、シンガポールの一流企業CEOが官邸の昼食会に。阿藤総理(小日向文世)との会談の結果によっては10万人の失業者が生じるという。くるみと清沢は、それを阻止するために最高の料理に挑むが……。

◆プロフィール
高橋一生(タカハシ イッセイ)俳優。1980年12月9日生まれ、東京都出身。今年の出演作にドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)、『民王スペシャル』『民王スピンオフ』(テレビ朝日系)、映画『シン・ゴジラ』、舞台『元禄港歌』ほか。現在、舞台『レディエント・バーミン』に出演中。
◆オフィシャルHP(外部サイト)

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