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インパクト大の顔面で人気の加藤諒、“役者”としても本格ブレイクなるか?

 やたら太い眉毛にモッサリした髪型、甲高い声をあげながら、踊るダンスはキレッキレ……。最近、バラエティ番組でよく見かける“新・珍獣”キャラの加藤諒が、スタートしたばかりの話題の朝ドラ『とと姉ちゃん』(NHK総合)と、宮藤官九郎脚本の『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)という話題のドラマ2本に出演するという。果たして俳優・加藤諒は、バラエティでのキャラ立ちをきっかけに、今後は役者として本格的なブレイクへと向かうのだろうか?

バラエティで強烈キャラ開花 実は10歳からから活動する“ベテラン俳優”

 加藤のデビューは早く、10歳の時に『あっぱれさんま大先生』(フジテレビ系)に出演していた経験があるなど、子役として早くから活躍。その後も映画『デトロイト・メタル・シティ』や『学校のカイダン』(日本テレビ系)、『主に泣いてます』(フジテレビ系)などのドラマで脇役として出演、ジワジワと知名度を上げてきた“ベテラン”俳優でもある。

 最近ではドラマ『怪盗 山猫』(日本テレビ系)で、女怪盗(中村静香)に恋しながら、その女をかばって銃で撃たれて死んでいく…という好印象の役を演じていたが、ここにきてバラエティへの出演も多く、きゃりーぱみゅぱみゅの大ファンで自宅でDVDを見ながら踊ってると告白しては、キレッキレのダンスを披露し、大評判になっているのだ。言ってみれば、まだ“バラエティ先行型”の俳優であるといった感は否めない。

 「確かに加藤さんの強烈なキャラはバラエティ映えするし、今後もぜひ出演していただきたい俳優さんです。ダンスの上手さはもちろん、妙にキャピキャピとしたトークとボディタッチの多さなど、オネエ疑惑が出るあたりは、ここ数年のバラエティ界の“美味しいところ”を兼ね備えていると言えます。また、あのモッサモサの髪は、実は“ズラ”じゃないかというネタにもできる。要するに“引き出し”が多いし、イジリがいがあるんです」(バラエティ番組制作会社スタッフ)

マンガ実写化増加で需要高まる“異端”俳優として進化できるのか?

 とは言え、あまりにもインパクトの強いキャラが付きすぎると、役者としては役を選んでしまい、幅広い役が得られずに不利ではないだろうか。そういう意味では、加藤のバラエティ進出は“諸刃の剣”といった感もあるが……。
「ただ、今はかつての王道、“恋愛”“スポ根”“青春”ものといった、美男美女ばかり出るようなベタなドラマは減りつつあります。刑事ドラマでも猟奇犯罪や心理分析を扱ったものが多く、恋愛でも不倫が主流になったりと、“異端”の俳優さんの需要も高まっている。人気マンガの実写ドラマ化というパターンも受けてるので、『天才バカボン』(日本テレビ系)のおかずクラブ・オカリナのバカボン役が絶賛されたように、もし“稲中”(マンガ『行け!稲中卓球部』)あたりが実写化されたら、加藤さんの出演は間違いないでしょうね(笑)」(前出・スタッフ)

 先述のNHKの朝ドラ『とと姉ちゃん』の加藤の役どころはまだ未発表。『ゆとりですが』でも、松坂桃李演じる小学校教師の同僚教師役ということはわかっているのだが、放送開始前の現時点ではこれも未知数。バラエティ映えする“珍獣キャラ”だけに、オネエや引きこもり、オタクや犯罪者など、多少“キワもの”めいた役に親和性がありそうだが、4月からの新ドラ出演を機に、役者として新境地を開拓することができれば、バラエティからシリアスなドラマまで縦横無尽に行き来する“新種”の俳優に進化することができるかもしれない。

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