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学歴・年齢・身長……タレントの“詐称”問題はどこまで許されるか?
肉声で謝罪、騒動後早期対応したショーンK氏、各著名人から同情の声
一方、『ワイドナショー』(フジテレビ系)でダウンタウンの松本人志は、「高卒で堂々と報道番組をやれるって、すごいタマやなって思いますよね」と感心していたが、厚切りジェイソンは、「日本だと学歴がないと報道番組に出られない。実力があるのに活躍できないのは、またおかしな問題。ウソはついてはいけないですけど、実力で人を判断する仕組みになってほしいですね」と持論を語った。とはいえ、今回の事件で、いまだに日本が学歴社会であることを再認識させられた向きもあろう。それだけに“学歴詐称”の罪は重いのだとも思われる。過去には野村沙知代が1996年の衆議院選に立候補した際、選挙公報に「コロンビア大学留学」と記載した件など7件について、女優・浅香光代らが「虚偽」(経歴詐称)であるとし、東京地検に告発したという事件があった。コロンビア大学側に当時の名簿が存在せず、野村は嫌疑不十分で不起訴となったが、結局繰り上げ当選の権利を辞退。それ以上に野村が受けたイメージ的なダメージは大きかったようで、以降、芸能界のご意見番的ポジションだった“サッチー”をテレビで観ることはほとんどなくなったのである。
詐称がバレた時の対応次第で“重罪か微罪か”が決まる
もはや芸能界では、年齢詐称ぐらいは常識なのかもしれない。確かに、グラビアアイドルの手島優も『サンデージャポン』(TBS系)放送中に自ら暴露。もはやネタにしていた感もあり、難なく切り抜けていた。しかし同じグラドルでも夏川純の場合は、『アッコにおまかせ!』(同系)で「5歳年上の姉がおり、その姉と間違えたのでは」と苦しい弁解をして疑惑を否定。後に騒動が大きくなり、観念したのか公式ブログで詐称を認めたが、こうなると後の祭り。健康的な明るさがウリだった夏川は、テレビなどで見る機会が減った。やはり年齢詐称と言えども、発覚してからの対応の仕方や本人のキャラクターによっては死活問題となるようだ。
また、“身長詐称”も芸能界ではよくある話。今回のショーンK氏の騒動の際、『白熱ライブビビット』(同系)のMC・国分太一が、さりげなく「僕の身長、すみません」とカミングアウトしたが、笑いの範疇であり、むしろ場を和ませていた。諸星和己に至っては、かつて番組企画の身体検査で身長詐称が判明したが、「絶対に171センチあったんですけれど、縮んだ」と言い張ったのである。
つまるところ、詐称がバレた時の対応次第で“重罪か微罪か”が決まる。ひとクセもふたクセもある人物が徘徊している芸能界。“第二のショーンK”がいつ現われてもおかしくはない。スネに傷を持つ芸能人たちは、“いざ”という時のために今から謝罪の“芸風”を考えておいたほうがいいかもしれない。