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今期連ドラ2本出演中の浦井健治、テレビ界に衝撃「あんな恐ろしい体験は初めて(笑)」

すべてが衝撃的…あんな恐ろしい体験は初めて(笑)

――W主演されているドラマ『ニーチェ先生』は、現場はとても楽しそうですね。
浦井福田雄一監督の現場はいつも笑いが絶えないんです。出演者も、相手に笑いを求めていて、相乗効果でどんどん演技が膨らんでいきます。結果として6時間近くも早く撮影が終わったりと、すごく順調に楽しみながら撮影をすることができました。福田監督の作品って、俳優はアドリブで話しているのかと思われがちなのですが、セリフに関しては基本的にすべて台本通りです。そのなかでニュアンスや言葉尻で遊んだりすることはありますが、そういうところは舞台にも通じていて楽しいですね。

――現在は月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』にも出演されています。
浦井すごく刺激を受けています。有村架純さん演じる音が勤める介護施設のパワハラ所長役です。組織のなかで板挟みになっているところもあって、今まで演じたことのない、なかなか考えさせられる役どころです。また、同じ時期にシチュエーションコメディ『ウレロ☆無限大少女』(テレビ東京系)にもゲスト出演させていただいたんですが、これがすごく刺激的な経験でした。朝から何度もリハーサルを重ねて、頭がフラフラの状態でお客さんを入れて1発勝負でやるんです。僕はあんな恐ろしい体験をしたのは初めて(笑)! ある芸人さんは、この数回のリハ中でセリフを覚えていくんです。舞台育ちの僕からするとすべてが衝撃的でしたが、それがすごくおもしろい結果を生むんですよね。僕は役者として常に新しい経験、発見をしたいと思っていますが、まさにそれでした。いくつになっても勉強になることはあるんですよね。

――そして、春先からは『アルカディア』があって、主演作『あわれ彼女は娼婦』と舞台が続きます。
浦井『あわれ彼女は娼婦』は、チューダー朝のイギリスの劇作家ジョン・フォードの傑作。これを栗山民也さんの演出で、新国立劇場というステージで演じられるのはすごく光栄なことです。共演させていただくのも、老若男女に愛される蒼井優さん。兄と妹で恋をするという難しい役どころなんですが、楽しんで演じられたらと思っています。上演は6月で台本はまだですが、いまから稽古が楽しみです。

オフがないとダメ…うまく息抜きと気分転換を組み込む

――その先も、『王家の紋章』『ヘンリー四世』と主演舞台が続きますが、オフはなかなかなさそうですね……。
浦井ありがたいことです。でも、僕はオフがないとダメなタイプなので、時間が空けば温泉などに行ってリフレッシュするようにしています。役柄のことだけ考えていると、どうしても思い詰めてしまうんです。なので、うまく息抜きと気分転換を組み込んで、楽しみながら取り組んでいます。とはいえ、温泉に入っているときも、つい演技のことを考えてしまうんですけどね(笑)。

――きっと、その背中を見て後輩が育つんでしょうね。後輩を飲みに連れて行ったりはしないのですか?
浦井僕がお酒を飲めないので。後輩を連れて行くなら喫茶店とか(笑)。おごるのがトーストとかになっちゃいますね(笑)。

――(笑)いま課題に思っていることがありましたら教えてください。
浦井その場で起きていることにしっかりと集中できるように、身体にセリフを早く入れることですね。これまでやってきて、セリフ憶えが極端に速いわけではないことがわかったので、なるべく早い段階で自分に落とし込むことが大事だと気づいたんです。セリフさえ入っていれば、状況を反射的に受け入れることができますから。ある演出家の方に、「台本に答えはない」と言われたことがあって。本当にその通り。僕は台本にメモをして真っ黒にするクセがあったんですが、すごいなと思う俳優さんほど台本がまっさらなんです。それは、ちゃんと現場を見て、判断をしているから。僕もそんな役者になれるように、がんばっていきたいです。
(文:吉田可奈)

あわれ彼女は娼婦

 中世のイタリア、パルマ地方。勉学に優れ、人格的にも非の打ち所がないと将来を嘱望されるジョヴァンニは、尊敬する修道士ボナヴェンチュラに、自分の心を長く苦しめてきた想いを打ち明ける。それは、類まれな美貌の妹・アナベラを女性として愛しているという告白だった。ボナヴェンチュラは叱責するが、ジョヴァンニは鎮まらず、アナベラに気持ちを伝えてしまう。するとアナベラもまた、兄を男性として愛していたことを告白する。
 そして兄妹の運命は……。

作:ジョン・フォード
演出:栗山民也
出演:浦井健治 蒼井 優 ほか
公演日程:2016年6月8日(水)〜26日(日)
劇場:新国立劇場 中劇場(東京都渋谷区本町1丁目1番1号)
チケット:
会員先行販売期間:2016年3月20日(日)〜3月29日(火)
一般発売日:2016年4月2日(土)
※公演日程詳細、チケット購入については公式サイトへ
http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/150109_006144.html(外部サイト)

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