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来年には主演も決定、ボーイッシュから大人の女優へ 内田有紀再び脚光のワケ
“ボーイッシュ”なイメージで90年代アイドル界を席巻
当時の内田は茶髪のショートカットで肌は小麦色。いわゆる“ボーイッシュ”なタイプのアイドルであり、なぜか口調も「ワタシ」ではなく「ボク」「オレ」が多く、役どころとしては、ちょっと生意気なギャルだけど微妙に暗い過去がある…といったパターンがほとんど。95年に広末涼子がデビューすると、同じショートカットながら黒髪、天然系美少女の“広末”と好対照のキャラとして、ともに90年代のアイドル界を支える存在となり、数々のドラマや映画に出演するアイドル女優として活躍していくことになる。
一時、芸能界を引退も女優として復帰 手堅く出演し活躍の場広げる
2005年に離婚すると、女優として復帰。主演こそ減ったものの、3、4番手の役どころで映画『踊る大捜査線THE MOVIE 3』(2010年)、『踊る大捜査線THE FINAL』(2012年)、ドラマ『ドクターXシリーズ』(テレビ朝日系/2012〜2014年)、『軍師官兵衛』(NHK総合/2014年)、そして今年の『偽装の夫婦』等々、数々の話題作に手堅く出演し、女優としての活躍の場を広げてきた。今ではかつてのアイドル時代の印象をガラリと変え、押しも押されもせぬ“演技派女優”の存在感を放っている。
アイドルイメージを払拭 大人の魅力溢れる女優に成長
現在の内田有紀のすごいところは、20年前と変わらぬ、相変わらずのショートカットにも関わらず、大人の魅力溢れる女優として成長し続けるところだ。最新2作(『偽装の夫婦』と来年の『ナオミとカナコ』)にいたっては、連続で“夫のDV被害者”という役だったが、女優としての確かな存在感を提示している。天海祐希や吉瀬美智子といった、どちらかと言えば「最近になってよくテレビで見るようになった」アラフォー女優とは違って、“一緒に育ってきた”感もあるだけに、男女ともに同世代からの応援・支持も受け、今後のさらなる活躍が期待される女優のひとりである。
(文/五目舎)