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(更新: ORICON NEWS

子どもたちが「宇宙パラシュート」制作に挑戦! ドキドキワクワクのワークショップに潜入

 千葉県・柏市・東京大学・千葉大学の4者による「柏の葉キャンパス構想」をもとに、行政、市民、企業、大学などが連携して課題解決型のまちづくりを推進している千葉県柏市・柏の葉キャンパス地域で、新たな教育プロジェクト「未来こどもがっこう」がスタート。ORICON STYLEでは、プロジェクト開始に先駆けて7月19日に開催されたワークショップに潜入! 子どもたちによる宇宙撮影パラシュート制作・実験の模様をレポートします。

“宇宙撮影”に使用しているパラシュートを制作!

 千葉県柏市の柏の葉キャンパス地域において幼児から高校生までを対象とした、地域連携による体験型の学びのプラットフォーム「未来こどもがっこう」が“開校”中だ。大学教員や学生、アーティスト、住民やワーカーが講師となって実施する多彩なカリキュラムが魅力だが、“開校”初日には“探究”をテーマとした「宇宙パラシュート」カリキュラムを実施。宇宙に飛ばして撮影に使うパラシュートの制作と実験のワークショップが開催され、参加した多くの子どもたちが宇宙は身近であることや、チャレンジする気持ちを学習した。
 この「宇宙パラシュート」カリキュラムとは、日本で初めて個人での“風船を利用した宇宙撮影”に成功した、エンジニアリングアーティストの岩谷圭介氏を講師に迎え、その撮影に使用しているパラシュートを子どもたち自身の手で制作する、というもの。90分という時間の中で、最初の30分は岩谷氏の実体験などを交えた@お話、次の30分は実際にパラシュートを作るA工作、最後の30分はB実験という流れで同カリキュラムは進行した。

文字のない説明書 自分で考え組み立てていく

 実際に風船が撮影した宇宙の画像集が流れ、「ふうせん宇宙撮影」のミッションがスタート。岩谷氏が夢を抱くようになったきっかけや、「やってみる!」から始めるチャレンジ精神の大切さ、成功までに100回以上の実験と失敗があったことなどがわかりやすく語られ、集まった子どもたちも聞き入っていた。また、レゴを使って地球と宇宙ステーションの実際の様子を見せるなど、身近なアイテムを使った説明法も、子どもたちの関心を惹いていた。
 オリジナル風船制作に使う素材はビニール袋やカプセルの空など、すぐ手に入る簡素で低コストなモノばかり。ここで注目のポイントは、制作の説明書に文字がないこと。あえて自分で考えて組み立てることで、想像力などを養うという目的がある。頭が固くなった大人は不親切に感じてしまうかもしれないが、自由な発想力を持っている子どもたちは別。自分たちですぐに制作に取りかかり、黙々と楽しげに作業を進めていく姿が印象的だった。
 最後の実験では、会場を飛び出して柏の葉カンファレンスセンターの2階に上がる階段の途中から実際に落下テスト。子どもたちが作ったすべてのパラシュートが見事に続々と開いて、子どもたちも達成感いっぱいの笑顔に! 風船という身近なもので体験できたことで、実はとても宇宙が身近なものであることを学習したワークショップとなっていた。なお、8月22日(土)・23日(日)には、これに関連した「宇宙アドベンチャーフェスタ」も実施予定。宇宙をテーマに街のさまざまな施設で大規模なイベントを8種類も開催する予定で、夏休みの自由研究にもなりそうだ。

地域全体で学びの場を提供することの重要性

  • 柏の葉アーバンデザインセンターの出口敦センター長

    柏の葉アーバンデザインセンターの出口敦センター長

 現在、政府は「教育立国」を掲げ、教育振興基本計画のもと、様々な課題に直面する「社会を生き抜く力の養成」として、知識詰め込み偏重型から、思考力・判断力・表現力などを総合的に育成する教育への転換を目指している。カリキュラム公開に先立って行われた記者会見で、柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)のセンター長の出口 敦氏は、「街は建物を作ればいいだけでなく、暮らしを育てる必要があります。その役割を街が担う。小学校や中学校だけでなく、街の中でも学びの場があることが大切」としたうえで、「街が人を育てていくことが多分にあると思います。これは地域の資源。街の環境を整え、未来を担う子どもたちと、その想像力を育てたい」と抱負を明かしていたが、子どもたちの“未来力”を育んでいくために地域ぐるみで「学びの場」を提供していくことは、今後ますます重要性が高まっていきそうだ。

 「未来こどもがっこう」は幼児〜高校生を対象に初年度となる今年度は2015年7月〜2016年3月まで、毎月に定期的に開催。30種類以上もの体験型のカリキュラムを実施するという。参加希望のカリキュラムは公式サイト上で応募・抽選の上当選者に通知。柏の葉地域以外の参加希望者も受け付ける。

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