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「人生に意味はない」AKB48グループで異彩を放つ“哲学系”メンバー

 前田敦子・大島優子のダブルエースが卒業した後も、安定した人気を獲得しているAKB48グループ。一部では、「AKB48を変えるような新しいキャラクターはもう出てこない」という声もあるのも事実だが、ついに次世代エースとなるべく逸材が現れたと一部のファンの間で話題騒然となっている少女がいる。NMB48に所属するドラフト出身・須藤凜々花(すとうりりか・18)だ。NMB48の新曲「ドリアン少年」では、ドラフト生としては初めてのセンターに。NMB48では山本彩に続き2人目となる冠番組『NMB須藤凜々花の麻雀ガチバトル!りりぽんのトップ目とったんで !』(CS放送・TBSチャンネル)も決まるなど、異例の抜擢が続いているのだ。

“哲学好き”の知性派キャラクター

  • NMB48の新曲「ドリアン少年」でセンターに抜擢された須藤凜々花 (C)De-View

    NMB48の新曲「ドリアン少年」でセンターに抜擢された須藤凜々花 (C)De-View

 2013年、須藤は、『第1回AKB48グループ ドラフト会議』において、NMB48・チームNに第1巡目で指名され、NMB48に加入。これは、ともに須藤を1位に指名していた3チーム競合の末のことなので、それだけ当時から逸材との声は高かったわけだ。須藤を獲得したNMBキャプテン・山本彩は、「NMBにはいない子。ダンスはある程度踊れたほうがいいが、それをくつがえすキャラクターの強さがある。トークも印象的で、惹かれる」と語っている。ファンの間でもドラフト候補者の動画などを通して「可愛い」「声が良い」「トーク力がある」とアイドルとしての資質の高さが話題を集めており、須藤を獲得したチームNは“勝ち組”とまで言われた。

 確かに、須藤の一番のウリは“AKB48らしからぬ”キャラクターだ。偏差値67の才媛であり、将来の夢は哲学者(ちなみに愛読書はニーチェの『悲劇の誕生』だそう)という知性派。実際、ドラフト会議候補者プロフィールのインタビュー映像でも、「物事を知り、考え、判断する能力、それが知性」「頭めっちゃ良いんですよ!クラスで1位」と自ら発言。また、過剰なまでの“AKB48グループ愛”も特徴で、毎朝5時48分に起床するほど“48”という数字が好きで、憧れのメンバーと対面したときには号泣した。

注目を集めたブログやSNSなどを通した“発言”

 こうした知性は、ブログなどを通しても注目を集めてきた。NMB48の劇場支配人・金子剛氏は「ブログでの文章力も注目されつつあり、未知数ながら期待大」と須藤を称賛。AKB48総合プロデューサーの秋元康氏はラジオ『AKB48のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で“キテる”メンバーとして須藤とSKE48の谷真理佳の名前を挙げ、一緒に出演していたHKT48・指原莉乃も「ドラフト会議のときに『どの子がいいですか?』って秋元さんに聞いたら、『絶対須藤凜々花がいい』って言ってたんです」というエピソードを告白した。

 また、須藤はトークアプリ「755」で幻冬舎社長・見城徹氏に「私は人生に意味は無いと考えています。決して悲観的に捉えているわけではなくて、人生に意味は無いんだから好きなように生きようぜ!というような風味です。(略)見城先輩は人生についてどうお考えですか」と投げかけると、見城氏は「君には気になる何かがある。かなりの確率でやがて売れるような気がします」と返答。見城氏からは「オリジナリティとセンスがあって面白い。頭もいいし。応援するよ」との“推しメン”発言まで飛び出した。

AKB48ファン以外にもアピールできるポテンシャルの持ち主

 さらに7月1日に更新した「懸ける 須藤凜々花 賭ける〜愛されなくても愛したい〜」と題したブログでは、ドラフト生から最新シングルのセンターに抜擢された心境、“NMB48愛”を熱弁し、山本彩らNMB48主要メンバーやファンが大絶賛。普通ならこうした一連の言動、行動がはある意味“計算ずく”にも見えるものだが、素なのか、天然なのか、まったくわざとらしさや嫌味を感じさせないのが、須藤のすごいところ。どこか“あざとさ”を感じてしまうとともすれば批判の対象にもなってしまうものだが、全くそれを感じさせないということは、アイドルにとっては最大の利点だろう。

 今年の5月、ロングヘアーをバッサリとショートにして、ファンたちに衝撃を与えた須藤だが、むしろ正統派美少女アイドルっぽさに磨きがかかったように思う。「ドリアン少年」発売に伴うメディア出演や、冠番組『NMB須藤凜々花の麻雀ガチバトル!りりぽんのトップ目とったんで !』を通して“可愛いだけ”ではないキャラクターが知られていけば、いわゆるオタクだけに留まらない、幅広いファン層を獲得できるポテンシャルを持っており、うまくいけば指原に続きバラエティ番組などでも重宝される存在となっていきそう。この先も、今までにないAKBの“可能性”として、自分の信じる道をとことん突き進んでいただきたいものである。

(文/五目舎)

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