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(更新: ORICON NEWS

ネオ・就職難をどう乗り越える? “いまどき大学”の就職支援を大調査!

 若者の数は少ないのに大卒者は増えている今。大学生が増えると大変になるのが、就職だ。人が多いほど、競争率が高くなるのは当然だし、バブル時代のように内定がいくつももらえる程の景気でもないし…。しかも、2015年度から就職活動ができる期間が短くなることが決まっていて、これが学生の就職を大きく変えるといわれているのだ。そんな時に頼りになるのは大学の就職支援。イマドキの制度について、調査してみました。

大学生の就職がよりシビアに!? 2016年度、採用事情が大きく変わる

 企業の大卒採用は、「当社は学生を採用します」という企業の採用広報活動→採用選考→採用内定という流れ。採用の実施については、学生の奪い合いや勉強への悪影響を避けるために、日本経済団体連合会のもとで一定のルールが決められている。

 たとえば、2012年度までは採用の広報活動開始日が3年次の10月1日以降で、内定の決定は4年次の10月1日以降という決まりだった。それが、内定日は以前と変わらないものの、2013年度からは広報活動開始日が3年次の12月1日以降、採用選考開始日が4年次の4月1日以降に変更されている。そして2016年度からは、同じく3年次の3月1日以降、4年次の8月1日以降へと”後ろ倒し”になるようだ。

 この変更で、学生は、以前よりも就職活動を短期間で行う必要が出てきたのだ。また、3月まで各企業が採用を行うかどうかが分からず、情報収集などの準備もしにくくなる。一方で、企業にとっては、採用期間が短いため、学生一人ひとりをじっくりと見ることが難しくなる。とはいえ、企業は良い学生を採用したいので、1年次から参加できる就業体験の場・インターンシップで学生の目星をつけておくなど、水面下で就職活動の早期化が進むという見方もある。

 こうした就職活動をとりまく変化に、どう対応していけばいいのだろう?

いまどきの就職支援は、入学前に始まる!? 大商大スタイルの”就職必勝! 虎の巻”

 大学生たちの就職状況を踏まえて、最近は、入学から4年間を通じて就職に向けたサポートを行う大学が増えている。たとえば、就職率95.3%(2014年4月時点)の実績がある大阪商業大学もそのひとつ。大商大は、就職支援に力を入れており、文部科学省実施プログラムとして行っている学生へのキャリア支援『個別面談体制と社会人力向上策の展開による就職率の維持・向上』は、最高ランクのS評価を受けている。その学生たちに、就職難を乗り切るための大学の就活サポートや就活の秘訣を聞いてみた。
  • (左)淵崎真博さん(総合経営学部経営学科4年/金融機関内定)高校を卒業後、関東にある4年制総合大学理工学部に入学。就職への不安を感じて、2年次に大阪商業大学へ編入。

    (左)淵崎真博さん(総合経営学部経営学科4年/金融機関内定)高校を卒業後、関東にある4年制総合大学理工学部に入学。就職への不安を感じて、2年次に大阪商業大学へ編入。

  • (右)林亜祐美さん(総合経営学部商学科4年/大手旅行会社内定)社会で活躍できる力を学ぶため入学。入学後は、ビジネスリーダーを養成する学内の特別コースの「OBPコース」で学ぶ。

    (右)林亜祐美さん(総合経営学部商学科4年/大手旅行会社内定)社会で活躍できる力を学ぶため入学。入学後は、ビジネスリーダーを養成する学内の特別コースの「OBPコース」で学ぶ。

早めにキャリア意識を高めるべし! 〜就職活動に向けた特別プログラム〜

○大商大では…
入学前に、大学で学ぶ準備としての学力確認課題や、大学で成長するために入学までの人生を振り返った記録を記入して自己理解を進める。入学後は、4年間を通じて目標にむかって計画どおりに実行できているかをPDCAサイクルで確認するとともに、自分の成長を記録する「S-Log」、成長を確認し、強みや弱み、個性を知る「S-Check」を用意。その成長の記録をもとに教職員がアドバイスを送る。また、「キャリアデザイン入門・応用」などの授業や「就活準備ガイダンス」「キャリサポ塾」など1年次から参加できる就職支援プログラムも開講。早めに職業観やキャリア意識を養うことで、学生が将来のビジョンをもって意欲的に学べるようにしている。
林さん「私は、授業で働くことの意義や社会の仕組みを学ぶうち、自然とキャリア意識が芽生えていました。そこから、自分のやりたい仕事を考えるようになりました」


○一般的には…
入学前から行うキャリア関連のプログラムは少なく、入学後も大学に慣れるための授業や大学生活の案内が中心となる。
淵崎さん「1年次は、他の大学で学生生活を送っていました。でも、私は、就職というものを強く意識して大学に入ったのに、キャリアに関する取り組みがなくて。その環境に危機感を感じていました」

社会に出るための力を高めるべし! 〜社会人基礎力を養う多彩な取り組み〜

○大商大では…
カリキュラム内で、4年間を通じて行う「ゼミナール」を開講。ディスカッションやグループワーク、地域でのフィールドワークなどを通じて、社会で必要な力を養成。就職支援プログラムとして、社会で活躍する人の話を聞く「大人と話そう会」などを開講。学生の視野や経験を広げるさまざまな取り組みを行っている。
林さん「当初は、ファッション系のバイヤーに興味があったのですが、『大人と話そう会』に参加したおかげで、自分のやりたいこととは違うことに気づきました。また、ゼミのおかげで、発表やグループディスカッションに慣れ、就職活動の採用試験でも自分を表現できました。地域の自治体と協力して行ったフィールドワークも、いい社会経験になりました」
○一般的には…
2年次〜3年次の夏までは、専門科目の学習が中心。就職についての取り組みは空白期間となることが多い。
淵崎さん「大商大に入学後、新入生に大学のことを教える『学生サポーター』として活動。会話力やコミュニケーション能力が伸び、人の成長を助ける教育関係の仕事という目標も見つかりました。ほかにも大商大には、ビジネスのプランを競う合うビジネス・アイディアコンテストやゼミの報告会などもあり、個人の能力を伸ばせる環境が整っています。大学では、いろいろな経験をして成長することが大事。その体験は、就職活動での自己PRにもつながりますよ」

就活前に準備をしておくべし! 〜就職活動前の特別プログラム〜

○一般的には…
多くの大学が、3年次の夏場はインターンシップを行うのみ。10月ごろから就職支援プログラムが本格的にスタートする。

○大商大では…
3年次の8月に、企業で就業体験をするビジネス・インターンシップを授業の一貫として行っている。秋の本格的な就職活動シーズンの準備として、「特訓講座」や「就活合宿(8月と12月に実施)」を開いて、就活の基礎知識や面接対策などの就活テクニックを伝授。10月以降は、各種の就活支援プログラムを開講して、学生たちをサポートしていく。
林さん「『特訓講座』は実践的で、すごく勉強になりました。就職を急ぐと、自分の適性や希望よりも、内定欲しさの活動になりがちです。それを避けるためにも、早めの活動が大事。私は、早めに準備を進めたので将来を考える時間と余裕がありました。就職活動をする中で、私自身が修学旅行によって考え方や価値観が変わった経験から、人の人生に影響を与える仕事がしたいと考えて、旅行会社という目標を見つけることができたと思います」
淵崎さん「編入していなければ、大学生活に流されて、3年の秋まで就職については考えもしなかったと思います。編入後、就職活動を必死にやろうと思っていたので、『特訓講座』に参加するなど自然と早めの活動をしていました」

困ったときは、人に相談すべし! 〜人を通じたきめ細やかなサポート〜

○一般的には…
多くの大学でも、具体的な就活の情報提供や相談対応を行ってくれる。ただ、大学の規模によっては、学生一人ひとりの就職活動まで細かくフォローできない場合も。

○大商大では…
就職活動がスタートすると、キャリアサポート室のキャリアカウンセラーが学生一人ひとりと面談をする。その後も普段から学生の相談に対応するほか、4年次にも再び面談を行い、就職の内定を得るまで手厚くサポート。また、就職後のミスマッチをなくすため、大学に企業の採用担当者を招き、学生のディスカッションなどの様子を見学後、学生と詳しく話をする「マッチングセミナー」など、人同士の交流を通じた就活支援を行っている。
林さん「人を頼るのはいい方法だと思います。キャリアサポート室は、利用するまで気おくれしていましたが、先輩を頼って訪れてみると、みなさん親切。その後は、毎日のように通いました。また、就職活動では、情報収集と自己分析がすごく大事なので、私は仲の良い人に仕事の話を聞いたり、友人に自分をどうみているかを聞いたりして参考にしました」
淵崎さん「この大学は、学生と教職員の方との距離が近くて相談しやすいと思います。私が内定を得ることができたのも、職員の方への相談がきっかけです。『人の成長にかかわれる仕事は、教育業界だけではないよ』というアドバイスを聞いて、融資や経営面で会社や経営者の成長を手助けできる金融機関という道が開けました」

大阪商業大学

東大阪にキャンパスをもち、経済学部・総合経営学部の2学部4学科を設置。「何のために働くのか」「個性を活かせる仕事は何か」その答えを学生自身が導き出せるよう、4年間の学びの中に体系立てた就業力支援科目を導入。ビジネスに関する能力はもちろん、実践を通して社会で役立つ力を育てている。
大阪府東大阪市御厨栄町4-1-10

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