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ネオ・就職難をどう乗り越える? “いまどき大学”の就職支援を大調査!
大学生の就職がよりシビアに!? 2016年度、採用事情が大きく変わる
たとえば、2012年度までは採用の広報活動開始日が3年次の10月1日以降で、内定の決定は4年次の10月1日以降という決まりだった。それが、内定日は以前と変わらないものの、2013年度からは広報活動開始日が3年次の12月1日以降、採用選考開始日が4年次の4月1日以降に変更されている。そして2016年度からは、同じく3年次の3月1日以降、4年次の8月1日以降へと”後ろ倒し”になるようだ。
この変更で、学生は、以前よりも就職活動を短期間で行う必要が出てきたのだ。また、3月まで各企業が採用を行うかどうかが分からず、情報収集などの準備もしにくくなる。一方で、企業にとっては、採用期間が短いため、学生一人ひとりをじっくりと見ることが難しくなる。とはいえ、企業は良い学生を採用したいので、1年次から参加できる就業体験の場・インターンシップで学生の目星をつけておくなど、水面下で就職活動の早期化が進むという見方もある。
こうした就職活動をとりまく変化に、どう対応していけばいいのだろう?
いまどきの就職支援は、入学前に始まる!? 大商大スタイルの”就職必勝! 虎の巻”
早めにキャリア意識を高めるべし! 〜就職活動に向けた特別プログラム〜
入学前に、大学で学ぶ準備としての学力確認課題や、大学で成長するために入学までの人生を振り返った記録を記入して自己理解を進める。入学後は、4年間を通じて目標にむかって計画どおりに実行できているかをPDCAサイクルで確認するとともに、自分の成長を記録する「S-Log」、成長を確認し、強みや弱み、個性を知る「S-Check」を用意。その成長の記録をもとに教職員がアドバイスを送る。また、「キャリアデザイン入門・応用」などの授業や「就活準備ガイダンス」「キャリサポ塾」など1年次から参加できる就職支援プログラムも開講。早めに職業観やキャリア意識を養うことで、学生が将来のビジョンをもって意欲的に学べるようにしている。
○一般的には…
入学前から行うキャリア関連のプログラムは少なく、入学後も大学に慣れるための授業や大学生活の案内が中心となる。
社会に出るための力を高めるべし! 〜社会人基礎力を養う多彩な取り組み〜
カリキュラム内で、4年間を通じて行う「ゼミナール」を開講。ディスカッションやグループワーク、地域でのフィールドワークなどを通じて、社会で必要な力を養成。就職支援プログラムとして、社会で活躍する人の話を聞く「大人と話そう会」などを開講。学生の視野や経験を広げるさまざまな取り組みを行っている。
2年次〜3年次の夏までは、専門科目の学習が中心。就職についての取り組みは空白期間となることが多い。
就活前に準備をしておくべし! 〜就職活動前の特別プログラム〜
多くの大学が、3年次の夏場はインターンシップを行うのみ。10月ごろから就職支援プログラムが本格的にスタートする。
○大商大では…
3年次の8月に、企業で就業体験をするビジネス・インターンシップを授業の一貫として行っている。秋の本格的な就職活動シーズンの準備として、「特訓講座」や「就活合宿(8月と12月に実施)」を開いて、就活の基礎知識や面接対策などの就活テクニックを伝授。10月以降は、各種の就活支援プログラムを開講して、学生たちをサポートしていく。
困ったときは、人に相談すべし! 〜人を通じたきめ細やかなサポート〜
多くの大学でも、具体的な就活の情報提供や相談対応を行ってくれる。ただ、大学の規模によっては、学生一人ひとりの就職活動まで細かくフォローできない場合も。
○大商大では…
就職活動がスタートすると、キャリアサポート室のキャリアカウンセラーが学生一人ひとりと面談をする。その後も普段から学生の相談に対応するほか、4年次にも再び面談を行い、就職の内定を得るまで手厚くサポート。また、就職後のミスマッチをなくすため、大学に企業の採用担当者を招き、学生のディスカッションなどの様子を見学後、学生と詳しく話をする「マッチングセミナー」など、人同士の交流を通じた就活支援を行っている。
大阪商業大学
大阪府東大阪市御厨栄町4-1-10