(更新:)
ORICON NEWS
菅田将暉&松坂桃李『言葉ではない部分で お互い何かを感じ得た素敵な瞬間』
お前とは行きたくないって断られた(笑)[菅田将暉]
【松坂】 ご飯とかよく行きますね。
【菅田】 一昨日も桃李くんにご飯行こうって連絡したんですが、お前とは行きたくないって断られちゃいました(笑)。
【松坂】 行きたくないなんていってないですよ(笑)。
【菅田】 撮影中(NHK朝の連続ドラマ小説『梅ちゃん先生』)はダメみたいです。
【松坂】 (笑)
──やっぱり、仲がいいんですね(笑)。今回の『王様とボク』でも仲のいい幼なじみ役でしたが、共演相手が菅田さんだからこそ、松坂さんだからこそ表現できたということはありますか?
【松坂】 それはあると思います。台本を読んでまず、ミキヒコの年齢に近い当時の自分を感じたんですよね。監督からも「作り込まずに」と言われていたので、無の境地というか等身大の自分で、現場で感じたことを出していこうと思いました。
【菅田】 等身大とはいっても桃李くんそのままではないですし、現場では桃李くんとしては接していないですけど、たとえば、男同士なので背中にもたれかかって甘えるということはまずないじゃないですか(笑)。
【松坂】 そうだね、ないね(笑)。
【菅田】 でも、モリオとミキヒコの関係だとすごく自然に甘えることができたんですよね。それってすごいことで、呼吸が合わないとできないこととか、信頼しないとできないことってたくさんあるけれど、そういう意味でも桃李くんの背中に温もりを感じて。(台本の)ト書きに書かれていたわけではないんですが、ごく自然にそうできたんですよね。
高校時代の出来事がフラッシュバックした[松坂桃李]
【菅田】 原作(やまだないと著)を読んだときに、「まじか!?」と思ったことがあるんです。僕の演じたモリオは、6歳のときにブランコから落ちて頭を打って、12年間寝たきりになるわけですが、僕自身も6歳の頃にブランコから落ちて頭を打って、救急車で運ばれた経験があるんです。あのときのケガはこの役をやるためのケガだったのかなと、ビビッときましたね。運命的なものを感じました。
【松坂】 それは運命的だね。僕は、高校時代の出来事がフラッシュバックしたというか。ミキヒコの揺れる感情をそういえば自分も経験してきたよなと、当時の自分をふり返りましたね。高校を卒業後の針路をどうしようかなと迷っていたこととか。
──具体的にどんな選択で迷っていたんですか?
【松坂】 きれいな大学に行きたいって思っていて(笑)。
【菅田】 ……?よくわからないですね(笑)。
【松坂】 ドラマ『オレンジデイズ』みたいな学生生活を送りたかったんですよ。
【菅田】 あ、それはわかる!
【松坂】 でしょ。だから『オレンジデイズ』に出演していた(事務所の先輩の)成宮寛貴さんがうらやましくて。で、大学に行くか行かないか、という選択で迷っていました。
──悩める時期ですよね。菅田さんは一昨年がまさにその年齢でしたよね?
【菅田】 僕は(大阪から)上京するときにぜんぶ捨ててゼロにして来たので、環境を変えること自体が選択で、芝居にのめり込むしかなかったんですよね。そして、1年間『仮面ライダーW』でフィリップ役を経験しました。大学に行こうかと考えたこともあったけれど、役者という環境に飛び込んでみようと思ったんです。この映画でもミキヒコが(新しい環境に)飛び込もうとしますが、そういう姿を見て、改めて僕自身ももっと人生を楽しもうと思いました。
⇒ 次のページへ【芸能人っぽくないところも似ている[松坂桃李]】
⇒ 芸人が2人を直撃!動画インタビュー【撮影現場秘話……おもしろ過ぎる渋谷ギャル!?】
(文:新谷里映/撮り下ろし写真:片山よしお)
映画情報
12年前のあの日、ボクらは王様だった――。恋人・キエ(二階堂ふみ)と初めて結ばれた、18歳の誕生日の夜。ミキヒコ(松坂桃李)はふと、6歳の頃に不慮の事故に遭って以来、昏睡状態で眠り続けている同級生・モリオ(菅田将暉)のことを思い出す。その後、長い眠りからモリオが目を覚ましたことをニュースで知ったミキヒコは、キエと病院まで会いにいくが、12年ぶりに再会したモリオは、身体が18歳の青年に成長したものの、心は6歳当時のままだった……。
監督:前田哲
出演:菅田将暉 松坂桃李 相葉裕樹 二階堂ふみ
【映画予告編】 【OFFICIAL SITE】
2012年9月22日(土)ユナイテッド・シネマ、シネマート他全国順次ロードショー
(C)2012「王様とボク」製作委員会
関連リンク
・撮り下ろしフォトギャラリー
・ファンタジックな青春!予告編映像をCHECK!!
・映画公式サイト