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INORAN「テキーラは、喜びを共有する友のようなもの。笑顔を創る男になれ」
INORAN
1970年生まれ、神奈川県出身。中学時代にJと出会い、LUNA SEAの原型となる「LUNACY」を結成。ギタリストとしてLUNA SEAは1992年にメジャーデビュー、2000年に終幕を宣言し、活動休止。2010年にREBOOT(再始動)として活動を再開。ヒット曲「gravity」などを作曲し、ロックサウンドにクリアトーンのアルペジオを融合させた独自のセンスは、多くのミュージシャンに影響を与えたと言われている。個人としては、1997年にソロデビューし、11枚のアルバムをリリース。2017年はソロ活動20周年を迎える。音楽プロデューサーとしてさまざまなアーティストに楽曲提供をしつつ、LUNA SEAのRYUICHI、音楽プロデューサーのH.Hayamaと「Tourbillon」、日英米のミュージシャンが集う「Muddy Apes」を結成し、海外でも活動中。
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メキシコ国内のハリスコ州とその周辺で、200種類ある以上ある竜舌蘭(アガベ)の中でわずか1種類の「アガベアスル」から造られる蒸留酒。CRT(テキーラ規制委員会)により、産地、原料、製法などの規格に適合した商品だけがテキーラとして流通することを許される。テキーラを使ったカクテルは、「マルガリータ」「テキーラ・サンライズ」などが有名。
テキーラは、喜びを共有する友のよう。存在がハッピー、そこに惹かれた
「僕は「LUNA SEA」のほか、「Muddy Apes」と「Tourbillon」というバンドで活動をしています。Muddy ApesのメンバーTAKA HIROSEがイギリス在住なんです。彼は元々、FEEDERっていうUK ロックバンドで活動していて、Muddy Apesの基礎を組んだ時に、フロリダでレコーディングをしたんです。海外のバンドがすべてそうではないですが、やっぱりよく酒を飲むんですよね(笑)。シェアハウスで一緒に生活していたとき、いざレコーディングの時にも、休憩でもやっぱり酒を飲む。量はもちろん、楽屋でも、リハでも、本番でも、打ち上げでも。Muddy Apesを組む前から彼とそういう打ち上げによく行っていました。
その時は2〜3週間フロリダにいましたが、そういうシーンでは自然とテキーラがありました。日本人にとってテキーラは「罰ゲーム」とか、「早く酔うための酒」というイメージもあると思いますが、そうではないテキーラの価値観をフロリダ生活で得たことが、テキーラに関わることになったきっかけですね」
「フロリダ生活の時に飲んでいたのが、PATRONだったんです。日本に帰ってきてたまたま輸入元方と知り合う機会があって、そこからまた、イベントオーガナイザー、テキーラに携わっていく人とつながり、今日みたいなイベントに呼んでもらえるようになりました。その中でも印象に残っているのが、メキシコのことわざで「楽しい時も、悲しい時もサル―(乾杯!)」という言葉。メキシコでテキーラはそれくらい人生に根付いたもの。それを聞いたときになんて素晴らしいものなんだろうと。
テキーラはフランスでいうシャンパンのように、メキシコの特定の地域で作られたもののみがテキーラと呼ばれる。お酒としてというよりは、その存在が好きになった。なんというか…“存在がハッピー”なんですよね。アルバム『BEAUTIFUL NOW』で、「2Lime s」という曲を作りました。テキーラを飲んでいるシーンをイメージした曲で、「気分がいいから(ライムを)2個入れてくれ」ってことですね」