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(更新: ORICON NEWS

YOSHIKI「弱い自分を倒せたらなんだって倒せる」

読者へメッセージ「0.01%でも自分を信じろ。失敗かどうかは自分が決めるもの」

「皮肉なことに、父が亡くならなければ僕はロックをやっていなかったと思うし、クラシックしかやっていなかったかもしれません。事故死ではなくて命を自分で断った、その時の怒りと悲しみと苦しみが行き場がなくなって、どんどん内に向かってしまった。そんな時にロックと出会った。ロックって泣きわめいても暴れてもぶっ壊してもいいんだと思えた。父の死により僕はロックミュージシャンになった。そういう苦しみがあったから悲しみの曲を書くようになった。すべては今につながっています」

強烈な個性を持つメンバーをまとめる力強いリーダーであるYOSHIKI。苦悩し、悲しみを共存するYOSHIKI。どちらも本当の姿だ。

「死の瞬間、僕は自分に問うだろう
すべてをやり切ったか?と」(YOSHIKI)

自分の道を突き進むために必要な、自分を信じる力――「自信」はどこからくるのだろうか。

「一つは、音楽的な自信です。僕は、“音楽的には”絶対の自信があります。それ以外の部分というのは、気にしていないわけじゃないですが、最終的に音楽で勝負すればいいと思っている。ビジュアルやいろいろな面を楽しんじゃおうというか。ある種の反骨精神です。当時の僕らの行動も過激だったと思いますが、デビューした頃はまさに“総攻撃”を食らったわけです。「こんな格好して…音楽をもっとちゃんとやりなさい」と。でも、もっとロックって自由なものだってところから始まっています」

もう一つは、YOSHIKI流の自信の捉え方。それは人生をポジティブに変換するコツでもあった。

「ヒトは、みんな不安と自信の境界線を行ったり来たりしていると思います。そんな中0.01%でも、自信側にもっていければ、それはもう自信につながる。何が自信につながっているかというと…やっぱり努力はしていますね。努力を人に見てもらうのかというのはおいておいて、日々やっていることの積み重ねは自信につながっていると思います。

僕の人生は苦しみに満ちている人生ですからね。人生を楽しむコツなんてものは言えないですが…。でも一つ言えることは、努力することって楽しいんです。作曲は、1カ月かけても何も出てこないことがあります。ですが、例えば英語の勉強をしたら、1カ月前よりも進歩しているはずですよね。その進歩を人間は楽しむべきなんだと思います。きっと、色々なことが努力で楽しくなる。バンドも進化(努力)の歴史でした。中途半端に打ち込むと、中途半端な結果しか返ってこないので、僕はいつも全身全霊で飛び込むようにしています。失敗って、自分が決めるまでは失敗じゃないんです」

自分と向き合うことが芸術家として必要なこと。自らのことを「YOSHIKIという強い人間を作って演じているのかもしれない」と語るYOSHIKI。49.99%の不安と50.01%の自信でもいいんだと明かすYOSHIKI。どちらも本当の姿だが、ほんの0.01%でもいい、ポジティブな方向に向けて自分を奮い立たせている。

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