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村上春樹の最新作『夏帆 -The Tale of KAHO-』(新潮社)が初週売上10.3万部を記録し、オリコン週間BOOKランキングで今年度最高※1となるロケットスタートを切った。村上作品は発表されるたびに出版界の話題を独占し、ランキングのトップに君臨し続けている。なぜこれほどまでに発売直後から爆発的な数字を叩き出すことができるのか。YouTube番組「オリコンBiZトーク」では、歴代長編小説が残してきた驚異的な売上データと、時代を超えて読者を惹きつける作品の真価に迫った。 2008年4月にオリコン本ランキングがスタートして以来、その圧倒的な存在感を強烈に印象付けたのが09年5月に2冊同時発売された『1Q84 BOOK1』と『BOOK2』(新潮社)だ。『アフターダーク』(講談社)以来5年ぶりの長編となった同作は、発売日までストーリーや内容を一切明かさないという極めて異例のプロモーションが展開された。内容が分からないというミステリアスな状況が読者の購買意欲と好奇心を掻き立て、発売直後の09年6月8日付週間ブックランキングでは1位と2位を独占した。その後も5週連続でトップ2を維持し続け、発売からわずか3ヶ月で『BOOK1』が100万部を突破する偉業を成し遂げた。現在の累計売上は『BOOK1』が150万部以上、『BOOK2』が120万部以上となっている。 さらに熱狂は収まらず、10年4月に発売された続編『BOOK3』では、発売からわずか3日間で39万8000部を売り上げた。この初週売上記録は、08年以降の村上作品における初週数字として今なお最高記録となっている。結末への期待感と前作の熱量が組み合わさった結果、出版界の歴史に刻まれる社会現象となった。 その後の長編作品でも初週の驚異的な強さは留まることを知らない。13年4月発売の『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』(文藝春秋)は、初週売上37万部を叩き出し、同年の年間ランキングで堂々の1位を獲得した。累計売上は100万部を超えている。鉄道の駅を作る仕事をする主人公が、大学時代に突然4人の親友から絶縁を言い渡された謎を巡る精神的な旅路を描いた本作は、国内のみならずアメリカをはじめとする海外市場でも大きなヒットを記録した。

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