歌舞伎俳優の市川團十郎が11日、都内で行われた歌舞伎座「七月 大歌舞伎」昼の部『星合世十三團』」取材会に登場した。歌舞伎にも海外からの客が増加するなか、一部英語での台本も用意していることを明かした。 今回の『星合世十三團』のポスターには英語表記での記載があるが、團十郎は「今は観光客の方々がすごく多い。その方々に楽しんでいただきたい」という思いで英語表記を追加したといい、「我々、歌舞伎やエンターテイメントのみならず、さまざまなところが努力しなくちゃいけないようなところに日本は差し掛かっている」と話す。 そんな中、歌舞伎が長いことに触れ「3枠組でも途中で帰ってしまう海外の方も多い」とし、「口上も英語を入れてみようかなと考えている。英語の台本も今作ってもらっている」と明かす。しかし、「そこまでするべきなのかと、正直悩んでいる。日本人の方々どう思うかなって逆に思うので、まだ検討中です。その日に海外の方が多かったら英語でしゃべって、少なかったら日本語でというふうにできればいいですけど、大変ですからね(笑)」とまだ実施するかは迷っているとも明かした。
2024/06/11