俳優の佐藤アツヒロが13日、東京・紀伊國屋ホールで舞台『二次会のひとたち』プレスコール&コメント取材会に、共演の美村里江、内田理央、東啓介とともに参加した。遠山信夫役の佐藤は「引きこもりの漫画家の役で性格が悪い。意地が悪くて、(自分と)すごく正反対。すごく難しかったです」と苦労を明かした。 来月に行われる結婚式の二次会を仕切ることを頼まれ、レストランに集められた男女4人が織りなす会話劇。誰も披露宴には呼ばれておらず、打ち合わせに新郎新婦は不在。軽いノリのメッセージで依頼された4人が新郎新婦の悪口をスパークさせる…という展開。 新郎の幼なじみである信夫役に佐藤は「この嫌な役というか、聞いているフリで聞いてない、聞いてたりとか。そのさじ加減とか独特の会話劇のなかで独特な嫌らしさをだすの稽古でしたが、ひとつひとつ重ねてきたので、その嫌な感じも出てるかと思います」と難しさも明かしつつ、手応えも。 “嫌なやつ”を演じるため「僕、基本上から目線とかないんです」と申告すると、美村も「ないです、いつもフラット」とうなずく。「それを上から見る練習」と役作りを挙げる佐藤に東は「かわいすぎません?」とツッコミ。「心の中を偉そうにする。苦手なんですけど、やってみました」と振り返った。 一方、けいこ中は4人和気あいあいとした雰囲気だったようで、佐藤は「みなさんが自然と『アツ兄』と読んでくれることがうれしいです」と歓迎すると、美村は「我々後輩の芝居がうまくならなくなってるときに、自分の芝居を調整してくださったり。横位置関係でいてくれる。すいません、デレデレした発言しちゃいましたね」と目を細めていた。