お笑いコンビ・かまいたちが2日、東京・日本武道館で単独ライブ『DESIRE』を開催し、駆けつけた約8500人のお笑いファンを沸かせた。 日本武道館でお笑いライブを行ったのは、吉本興業所属芸人としては、ザ・ぼんち、松本人志(ダウンタウン)、キングコング(梶原雄太が所属/西野亮廣はフリー)以来となる4組目。結成20周年の節目として、さらなる飛躍のため、そしてより多くのファンに生の笑いを届けるため、ライブの聖地でしかなし得ないスペシャルなネタを披露した。 幕が上がると山内健司が一人でステージ中央に立ち「やってきました、武道館ー!」とアーティストばりに声を張り上げ、喝采を浴びる。かまいたちといえば、冠番組『かまいガチ』(テレビ朝日系)発のバンド・GACHI SEAとして、LUNA SEAのワンマンライブ『復活祭 -A NEW VOICE-』(日本武道館/昨年8月26日)に出演し、「ROSIER」「TRUE BLUE」を熱唱していた。 その流れから山内が「まだやってねぇ曲あるよな?」と、公演タイトルにもある「DESIRE」の披露を匂わせる。しかし、相方・濱家隆一が登場すると、濱家×生田絵梨花のユニット曲「ビートDEトーヒ」をノリノリで歌い出し、盛り上がりを掻っ攫う。さらに生田のパートをマネージャー・樺澤まどかが担当し、元アイドルらしいキュートなライブパフォーマンスにファンも大喜びした。 ネタパートでは、豪華なステージ演出を活用した新作コントから懐かしの漫才、封印(?)していたリズムネタまで幅広く披露。さらに山内、濱家が自ら足を運んで撮りに行った“BIGゲストのお祝いVTR”としてビタミンSお兄ちゃん、ビックスモールンら芸人のほか、浜崎あゆみ、梅沢富美男、PUFFY、清塚信也ら正真正銘の大物芸能人までメッセージを寄せると、客席から驚きの声が起こった。 最後のコーナー「ロシアン ライアーゲーム in武道館」では、2人が正解の椅子(不正解は座ると壊れる椅子)を巡って騙し合いを繰り広げ、炎やキャノン砲などのド派手演出、さらにスペシャルゲスト・ライスの関町知弘を呼び込んだ“ある演出”で武道館は笑いの渦に。 エンディングでは、濱家が「一世一代の単独ライブ、皆さんのおかげで楽しいライブになりました。この景色は一生忘れません!」と感謝を伝えると、山内も「もうブリザード(雪)の演出はできないと思います。一生の記念になりました。結成20周年でとんでもない舞台に立たせてもらいました!」と感無量の表情を浮かべていた。