人気グループ・嵐の二宮和也が、来年公開の映画『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(仮題)で主演を務めることが発表された。シベリア抑留の実態を描いたノンフィクション小説の初映画化で、生きる希望を捨てなかった日本人捕虜・山本幡男(やまもと・はたお)さん(享年45)を演じる。監督は、人間ドラマの名手、瀬々(ぜぜ)敬久。10月下旬から来年1月中旬まで予定されている撮影に向けて、二宮は「ただただ帰ることを想って、行ってきます」と多くは語らずも、心血を注ぐ決意を覗かせた。 「生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます。」 第二次世界大戦終了後、60万人を超える日本人がシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留され捕虜となった。零下40度を超える厳冬のシベリアで、あまりにも残酷な日々に誰もが絶望する状況下においても、生きることへの希望を捨てなかった男が実在した。
2021/10/18