優れた芸術作品に贈られる文化庁芸術祭の受賞作品が25日に発表され、テレビ・ドラマ部門でNHKのスペシャルドラマ『ストレンジャー〜上海の芥川龍之介〜』(2019年12月30日放送)が大賞に選ばれた。 同ドラマは、およそ100年前の中国の姿を、新聞社の特派員として訪れた芥川龍之介の視点から描いたフィクション。芥川龍之介役を松田龍平が演じた。演出、8K技術をもって厚みのある頽廃美(たいはいび=デカダンス)を表現した映像、芥川の紀行文をもとに洒脱な断章の物語を構想した渡辺あや氏の脚本、飄々と芥川を演じる松田の演技などが高度な調和を果たしたと評価された。