テレビ朝日系で放送中のドラマ『相棒season18』(毎週水曜 後9:00)。警視庁の厄介者、特命係の杉下右京(水谷豊)とその相棒の活躍を描くドラマ誕生(2000年)から20年目のシーズンが始まったばかりだが、時代を反映したストーリーづくり、社会問題に斬り込む目は「season18」でも健在だ。 過去には、裁判員制度の導入や取り調べの可視化といった題材を、いち早く、試験的な段階で描いたこともあった。今月9日・16日の2週にわたって放送された、テレビ朝日開局60周年記念スペシャル「アレスの進撃」では、90年代に関心を集めた旧ソ連・ロシアによる放射性廃棄物の海洋投棄問題や、現在の中東やアフリカから押し寄せる難民・移民問題、さらには日本の武器輸出にも言及する骨太さ。23日放送の第3話「少女」では、公園で出会った少女の爪の状態を見て、右京と相棒の冠城亘(反町隆史)が、少女の“心の傷”に気づいていくストーリーを展開した。
2019/10/30