2012年に『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞、『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、18年には『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞した辻村深月氏の小説『朝が来る』が実写映画化することが30日、わかった。タッグを組むのは、12年に日本人監督としてカンヌ国際映画祭の審査員を初めて務めた河瀬直美監督だ。 『朝が来る』は辻村氏が15年に発表したミステリー小説。翌16年には女優・安田成美を主演に迎え、東海テレビでドラマ化もされた。長くつらい不妊治療の末、自分たちの子を産めずに特別養子縁組という手段を選んだ夫婦、中学生で妊娠し、断腸の思いで子どもを手放すことになった幼い母親、それぞれの人生が丹念に描かれている。
2019/05/30