麻薬取締法違反容疑で逮捕されたピエール瀧(本名・瀧正則)容疑者が所属するテクノユニット・電気グルーヴのCD・映像等の作品が、彼の逮捕を受けて出荷停止・回収となり、デジタル配信されている作品に関しても配信停止の対処がなされた。本件に対し、音楽家の坂本龍一氏はTwitterで、「なんのための自粛ですか?電グルの音楽が売られていて困る人がいますか?ドラッグを使用した人間の作った音楽は聴きたくないという人は、ただ聴かなければいいだけなんだから。音楽に罪はない」とコメントするなど、各所で賛否両論が巻き起こっている。このような不祥事を巡る「自粛」について専門家はどう見るのか。音楽ジャーナリストの柴那典氏に寄稿してもらった。◆現状、こうした問題に明確な指針は存在しない
2019/03/30