2月21日に急性心不全のため亡くなった俳優・大杉漣さん(享年66)の最後の主演映画『教誨師(きょうかいし)』(佐向大監督 10月6日公開)の完成披露試写会が21日、都内で行われた。舞台あいさつには“バイプレーヤー仲間”だった俳優の光石研らが登壇し、大杉さんを偲んだ。 “教誨師”とは、受刑者の心の救済に努め、彼らが改心できるよう導く人のこと。同作では、死刑囚専門の教誨師である牧師・佐伯(大杉さん)と6人の死刑囚たちの関わりを通して、佐伯も自らの人生と向き合うさまを描く。ほぼ教誨室での会話劇となり、ときにユーモアも交えながら“死”の側から捉えられた強烈な“生”の物語が展開。大杉さんは、膨大なせりふ量とユニークな内容ゆえ、「役者にケンカを売っているのかと思った」と評したオリジナル脚本を体現し、圧倒的な存在感で熱演し、初めてエグゼクティブ・プロデューサーも担当していた。
2018/09/21
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