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破棄されるのが通例だった建築模型、見直される価値とその役割

未来の日本の建築文化をより豊かなものにする役割を担う

 展示スペースは年間を通して温度は約20℃前後、湿度は約50%が保たれており、紙や木材、アクリルなどさまざまな素材が使われた模型を長期にわたって損なわず保存する環境となっている。主な来館者は、建築に携わる人や建築を学ぶ学生など。また、羽田空港とのアクセスの良さから、外国人の来館者も多いという。

「お休みの時期には、ファミリーで訪れる方も増えています。先日は小学生の女の子4人が、建物模型が大好きだと目をキラキラさせながら見入っていました。私も子どもの頃、間取り図を見るのが好きで(笑)。私だったらここにこんな家具を置きたいな、ここにこんな植物を植えたいなと想像を膨らませながら──。そういうことが建築の世界に関心を持つようになったきっかけだったことを思い出しました。立体物である建築模型は、そうした想像力がより掻き立てられるのかもしれません」(近藤氏)
  • 建築倉庫ミュージアム 副館長の近藤以久恵氏/寺田倉庫 スペースコンテンツグループ 建築倉庫チーム

    建築倉庫ミュージアム 副館長の近藤以久恵氏/寺田倉庫 スペースコンテンツグループ 建築倉庫チーム

 建築の知識がある人なら、アカデミックな視点で鑑賞することもできるだろう。しかし頭でっかちにならずとも、建築模型は純粋に見ているだけでワクワクする。そんな子どもたちの目と感性が、未来の日本の建築文化をより豊かなものにするのであれば、建築倉庫ミュージアムの意義は大きい。
(文/児玉澄子)

提供元: コンフィデンス

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