Cloque.、歌を大事にした3ピースロックバンドの思い 「伝わる歌を作って届けていく」

 今年4月にリリースしたアルバム『トワイライト』でメジャーデビューを果たした3ピースロックバンド・Cloque.。歌を大事にした美しいメロディーの楽曲を次々と発表している彼らは、10月9日に配信シングル「モノクローム」をリリース。12月12日には、自身最大規模となる東京・渋谷CLUB QUATTROでのワンマンライブを控えるなど、順調にステップアップ。今回、メンバーの村松利彦(Vo/Gt)、古田秀人(Ba/Cho)、吉見裕太郎(Dr/Cho)に、これまでの活動や新曲、ワンマンライブなど今後について話を聞いた。

大切にしているのは、歌を大事にすること

  • 村松利彦(Vo/Gt)

    村松利彦(Vo/Gt)

――音源では、非常に耳なじみのいいキャッチーな楽曲を発表されている一方、かなり激しく熱いライブも展開されています。バンドとして大切にしていることとは?
村松利彦結成当初から『とにかく歌を大事にする。伝わる歌を作って届けていく』と言い続けています。早いビートの曲ももちろんやるんだけど、そのなかでも聴かせられる曲をしっかり作る。早い、激しい曲も好きだけど、みんな根底には幼少期や小学生から高校くらいまでガッツリJ-POPを通ってきているんです。オリコンさんのランキングトップ10を聴くみたいな。なので、3人とも根本は似ているのかなと思います。
吉見裕太郎歌があって、早いビートがあって、バラードがあって。いろんなことやります。
村松まだまだ見せていない部分の引き出しもあります(笑)。

――ライブを中心に活動されるなか、昨年3月にはボーカルの村松さんがのどを痛めるアクシデントもありました。約3ヶ月間、活動休止となりましたが、不安や焦りなどは?
村松一昨年12月くらいにインフルエンザになったんですけど、そのころからのどの調子がよくなくて。その後もライブがガッツリあったんですけど、全然直らない。翌年1月に「このままじゃ壊れる」と思って、医者に行ったら「声帯結節」と言われて。「使わないで静養すれば治ると思うよ」って言われて。2人に「休もうと思う」という話をしました。
吉見それならそうしようと。
古田秀人ライブ活動を休止したんですけど、ずっと曲作りはやっていました。
村松結成からずっと動き続けてきたなかでライブが止まってしまったんですけど、バンドとしては下を向いていたわけではないんです。活動休止する段階で、復活後のライブやレコーディングの予定を立てていたんで。逆にやること多いなみたいな(笑)。言葉にはしなかったですけど、みんな復活に向けて一丸となっている感じはありましたね。その頃から自分のなかでも、前よりも考えて曲作りをするようになりました。
古田僕らの感覚としては、いい曲を作ってきてくれることにあまり変わりはないですね。

写真左から、古田秀人(Ba/Cho)、村松利彦(Vo/Gt)、吉見裕太郎(Dr/Cho)

写真左から、古田秀人(Ba/Cho)、村松利彦(Vo/Gt)、吉見裕太郎(Dr/Cho)

デモの段階から、メンバーが「いいな」と思う村松の楽曲

――10月9日に配信リリースされるニューシングル「モノクローム」は、爽やかなメロディーと、聴く人の背中を押してくれる応援歌のような歌詞が印象的です。どのように制作していったのでしょうか?
村松この曲はあるアニメを見ていて、主人公の頑張りにインスピレーションを感じ、応援歌書きたいなと思ったんですね。それに加えて、インディーズのころに出した「カラフル」って曲があるんですけど、その曲は『誰かが自分の毎日を色づけてくれる、周りに感謝しながら』みたいなという内容だったんです。そこから月日がたって、アンサーソングじゃないんですけど、「自分で色を付けていかないといけないんじゃないか」っていう考えが芽生えて、「カラフル」と逆の意味の「モノクローム」という曲を作りました。
  • 古田秀人(Ba/Cho)

    古田秀人(Ba/Cho)

――古田さんと吉見さんは、村松さんの作ったデモ音源を聴いてどう思われました?
古田相変わらずいい曲作るなって思いました(笑)。デモの段階ではほんとに骨組みの状態なんですけど、それのみで聴いてもいいなと思いました。
吉見(黙って頷く)
村松完成した曲は(リズム隊が入って)イメージしていたものと近いですね。もちろん、変わった部分もありますが、この3人でしか出せない曲になったと思います。

――村松さんの作る楽曲への信頼が厚いですが、バンド結成のきっかけを教えてください。
村松3人それぞれ別のバンドをやっていて、最初は対バンで出会ったんです。最初に吉見と自分のバンドがなくなって。
吉見前のバンドが終わって、2、3バンドから誘われて、サポートやってたんです。「これからどうしようか」って考えていた時にふっと、「そういえばトシくん(村松)は何してるのかな」と思ったんですね。そんなときにトシくんから連絡が来て、なにかつながったというか。そのとき25くらいだったので、次やるならちゃんと上に行けるバンドでやりたいと思っていて、一緒にやろうと思いました。
古田僕は少し遅れて加入したんですが、前のバンドが解散する前から、トシくんがベースを募集してるっていうのはSNSで知ってて。そのときはバンドがやってて掛け持ちはできないと思っていたんで、1回諦めたんですよ。もともと対バンで、トシくんの歌や曲がいいっていうのは知っていたので。その半年後くらいに自分のバンドが終わることになって、トシくんのバンドがまだベースを募集していたので、連絡を取ってという感じです。

QUATTROワンマンライブは、プレッシャーではなくワクワク

――この曲を引っ提げて、12月には東京・渋谷CLUB QUATTROでのワンマンライブを控えています。このライブはどのように企画されたのですか?
村松1年くらい前に、『来年やってみる?』みたいなノリで決めました。これまでそんなに(大きな会場に)挑戦したことがなかったので、思い切ってここでやってみようかと。自分のケツをたたくじゃないですけど。
  • 吉見裕太郎(Dr/Cho)

    吉見裕太郎(Dr/Cho)

――自身最大規模となる会場ですが、プレッシャーを感じてらっしゃいますか?
古田(渋谷CLUB QUATTROは)とにかくでかい(笑)。
吉見まだ1回しかやったことないですが、憧れのライブハウスではあります。
村松ワンマンって僕らを好きな人しか見に来てくれないんで、無条件で楽しいです。人によっては大きな会場でプレッシャーを感じることもあると思うんですけど、何やっても大丈夫みたいな感覚でやれるというか。ワクワクのほうが勝っているというか。すごい楽しみですね。
吉見順調かどうかはわかりませんけど、モチベーションとか、バンドとしての現在位置とか、1年前よりいろいろ上がってきている感じはあります。当日は間違えないように頑張ります(笑)。
古田ベースの目の前に、柱があるので、柱の前にみんな来てもらえるように頑張ります(笑)。

リリース情報

配信シングル「モノクローム」
10.9 release
M1. モノクローム
M2. 手の鳴る方へ
M3. 同じ速度で

ライブ情報

『Cloque. presents ”クローク クアトロ ワンマン”』
12.12@東京・渋谷CLUB QUATTRO
OPEN 18:30 / START 19:30
TICKET / 前売り2,500円 当日3,000円

提供元: コンフィデンス

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