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KEYTALK『メジャーデビュー作&バンドの個性に迫る』

昨年発売したシングル「KTEP2」が週間インディーズランキングで1位を獲得するなど、インディーズシーンで注目を集めていた4人組バンドのKEYTALK(キートーク)が、シングル「コースター」でメジャーデビュー。爽快なサビ、少し切ない歌詞、ライブを意識したサウンド、ミディアムバラードと、彼らの多彩な面を網羅した1枚でメジャーシーンに殴り込む!

ツインボーカルのスタイルになった理由

  • メジャーデビューシングル「コースター」

    メジャーデビューシングル「コースター」

――いよいよメジャーデビューですが、今の心境は?
小野武正(G)ついにこの日が来たか! と、やる気に満ちています。
首藤義勝(Vo&B)前からたくさんの人に聴いてほしいと思っていたので、こういうチャンスをいただいて身が引き締まる思いです。
八木優樹(Dr)いい音楽を作るということは変わりませんが、頑張ります!
寺中友将(Vo&G)しっかり段階を踏んできたので、変な緊張はありません。むしろこれからどうなるか、楽しみな気持ちでいっぱいです。

――デビュー曲「コースター」は、どういう作品にしたいと思って制作されたんですか?
首藤作り方や気持ちは今まで通りですが、新たに聴いてくれる方も増えるので、どういうバンドか伝わりやすいものを意識しました。あとインパクトがあるサビのメロディーで、1回聴いただけでもどういう曲かわかるシンプルなものにすること。4つ打ちの踊れるリズムが主体で、ライブで盛り上がるもの。ツインボーカルで2人の声の魅力が混じり合うようなもの、と……まあ、これは毎回考えることなんですが。

――男性のロックバンドでツインボーカルは珍しいですね。
寺中もともとは僕がひとりで歌っていたんですが、ある時ポリープになってしまい歌えなくなって、代わりにベースの義勝くんに歌ってもらったんです。それが「いいじゃん!」ってなって、それから徐々に今のスタイルになりました。

――1曲の中でボーカルがスイッチすることで、場面展開してイメージが広がりますね。
首藤そうですね。単純に半々なので、そのぶんライブでもガンガン動けるというのもあるし。

――曲についてですが、首藤さん作詞作曲の「コースター」は、男の子の切ない気持ちを歌っていますね。
首藤すごくもどかしい2人ですよね。でもそこで生まれるエネルギーもあると思って、もともとこういう男女の機微を歌った曲が多いんです。たとえばタイトルの「コースター」とか、想像してもらうところは想像してもらって。でも伝えるべきところはしっかり伝えるというようにと、メリハリをつけることを意識しました。

――歌詞は経験からですか?
首藤僕はすべて妄想です。たまに好きなアニメのヒロインをイメージして書くこともあります。ちょっと萌えキュンな感じのアニメっていうか(笑)

――“45度”というフレーズが耳に残りました。
首藤嫌というほど連呼してますから(笑)。男女が歩いていて、男の子が女の子の方を振り返った時の角度、空を見上げた時の角度、はっきりとは書いていないけどいろいろあります。

――ミュージックビデオは、レコードジャケットみたいな映像になっていたり、凝ってますね。
八木カット数も多かったし撮影に14時間かかって、過去最高に大変でした。最初と最後で、みんなのヒゲの濃さが違います(笑)。細かくいろいろなことをやっているので、何度も観て楽しんでください。

バンド名の由来はピアニストの上原ひろみ!?

  • (左から)寺中友将、小野武正、小野武正、八木優樹

    (左から)寺中友将、小野武正、小野武正、八木優樹

――カップリングにはほかのメンバーの楽曲も。ポップでアッパーの「スポットライト」は、小野さんの作曲ですね。
小野メロディーはシンプルに2パターンだけですが、それをツインボーカルで歌い分けたり、ドラムのリズムがコロコロ変わることで、飽きずに聴いてもらおうと。ライブで盛り上がることを前提に作ったんです。
首藤ライブを意識したぶん、歌詞には意味を持たせてなくて。ただ、1人称を初めて“俺”で書きました。今までずっと“僕”だったから、ちょっと男らしくなってるかなって。

――ミディアムテンポでバラード調の「Winter March」は寺中さんの作詞作曲。
寺中個人的には、このくらいのテンポ感が好きなんです。アコギを弾きながらメロディーを作る時、適当に冬っぽい言葉を歌いながらだったので、サビの歌詞はわりとそのままですね。僕は実体験で作詞するので説明は照れくさいですが……好きな人と冬の街を歩いている時のもどかしい気持ちや、冬の温かい情景が浮かんだらいいなと。

――ラストに収録されている「OSAKA SUNTAN」は首藤さんの作詞作曲。
首藤大阪と日焼けの歌です。

――日焼けっていきなり夏ですね。
首藤冬の時期に、日焼けの跡を見て夏を振り返っているみたいな感じ。実は、作っている途中でリリースが11月だと気付いて、慌てて軌道修正したんです(苦笑)

――<サンタンサンタン>と繰り返す感じがユニークで、サビの爽快感とのギャップもすごくいいですね。
首藤変にマジメになりすぎない部分も必要だと思って、いい曲だけど面白さがあるのも、KEYTALKらしさのひとつです。
八木僕は最初に聴いた時“サンタン”を“サンタ”と聴き違えて。大阪のサンタクロースの歌だと思ってました(笑)

――そう言えば、KEYTALKというバンド名は八木さんが付けたそうですが、どういう意味ですか?
八木僕が尊敬するピアニストの上原ひろみさんに「KEYTALK」という曲があって。音程で会話するという意味だそうですが、音楽的ですごくいいなと思って。

――そういう会話によって生まれたのが、この「コースター」なんですね。では最後に、今後の意気込みを!
寺中やっぱりライブを観てほしいです。
八木年間120本くらいやってますから!
小野これからも、ガンガンとライブをやっていきます!
首藤僕らの活動に注目してください。応援よろしくお願いします!
(文:榑林史章)

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