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躍進するOfficial髭男dism、ユニークなバンド名に「パートの奥さんにダメ出しされた」過去
ストリーミング19週連続1位のヒゲダン、バンド名にダメ出しされた過去も…
Official髭男dismは、2012年に島根県松江市で結成。メイン・ソングライターの藤原聡(ボーカル&ピアノ)を中心に、歌モノのポップミュージックを追求する4人組ピアノポップバンドだ。ユニークなバンド名は、“髭の似合う歳になっても、誰もがワクワクするような音楽をこのメンバーでずっと続けて行きたい”という思いから。とはいえ、当初は驚かれることも多かったという。
「結成した頃、バイト先のパートの奥さんに『意味がわからないから、バンド名を変えたほうがいい』と言われたこともあります(笑)。今ではみんなが漢字の部分(髭男/ヒゲダン)で呼んでくれて、公用語みたいになって。嬉しいですね」(楢崎誠/ベース&サックス)
島根から上京、月9ドラマや『熱闘甲子園』の曲で一躍メジャーに
「もともと“武道館でライブをやりたい”みたいな目標はなくて、いい曲を作ることだけを考えてました。将来のビジョンが少しずつ生まれてきたのは、東京に来てから。同じ事務所だったSEKAI NO OWARIを見て、刺激を受けたことも大きかったです」(藤原)
ソウル、ファンク、ギターロックなど多彩なサウンドを質の高い日本語のポップスに結びつけたヒゲダンの楽曲は、音楽ファンはもちろん、業界関係者からも支持された。2018年1月には音楽番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で、音楽プロデューサー・蔦谷好位置がプッシュ。さらに、aikoや後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)などが絶賛するなど、その評価を高めていく。そして2018年4月に「ノーダウト」(フジテレビ系月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』主題歌)で突如としてメジャーデビュー。今年に入り、前述した「Pretender」、「宿命」(ABC朝日放送系『熱闘甲子園』テーマソング)と次々にヒット曲を生み出し、一気にメジャーシーンに躍り出たというわけだ。
「“こうやったら売れる”と音楽にHow toを持ち込むのは違う」
「“こうやったら売れる”と音楽にHow toを持ち込むのは違うと思うし、まずは自分たちが心から好きだと思える曲を作らないと。そこはずっと変わってないですね。もちろん、ヒットするのは嬉しいです。ランキングで上位に入ることも、どれだけ聴いてもらえているかの指標になるので」(藤原)
「『Pretender』はかなり攻めたアレンジなので、どこまで広がるかはわからなかったけど、リスナーがしっかりキャッチしてくれた。今は音楽ファンの耳も鋭くなっているので、いいものをきちんと受け止めてくれる環境があると思います。『Pretender』『宿命』もそうですけど、(タイアップ先の)スタッフの方からアイディアをもらったことで、さらに曲が良くなったことも大きいですね」(小笹大輔/ギター)
「たくさんの人に聴かれていることを実感できるのは、やっぱりライブ。イントロだけですごい反応が返ってきたり、フェスで入場規制がかかったり。街で、“高校生がヒゲダンの曲を口ずさんでた”みたいな話を聞くことも多くて、とても嬉しいです」(松浦匡希/ドラム)