【Creators Search】NEWSの音楽の要となるヒロイズム、海外音楽シーンの潮流と特性を活かした楽曲制作
幼少期をアメリカで過ごしたヒロイズム氏は、慶應義塾大学卒業後、中島美嘉の「LIFE」で作詞家としてデビュー。Honey L Days の「まなざし」、Ms.OOJA の「Be...」を手がけたことを皮切りに、JUJU、TOKIO、MISIA、miwa、Little Glee Monster、東方神起、Da-iCE、Nissy(西島隆弘)など数多くのアーティストの楽曲に携わり、新世代のヒットメイカーとして大きな注目を集める。またオースティン・マホーンの「パーフェクト・ビューティ」、セット・イット・オフの「ディファレント・ソングス」など、海外アーティストの楽曲を手がけることも多く、アメリカの音楽番組に出演するなど、海外での知名度も高い。
特にNEWS との関わりは深く、「さくらガール」「チャンカパーナ」「EMMA」「LPS」「「生きろ」」といったシングル曲、アルバムの収録曲などを数多く手がけ、NEWS の音楽制作の要となっている。メンバーの音楽的志向とシンガーとしての特性、グループの状況と正確にリンクさせたソングライティングとプロデュースワークは、メンバーからの信頼もきわめて厚い。最新シングルでも、その手腕を存分に発揮。ブラス、ストリングスを交えて、恋が始まった瞬間を鮮やかに描いた「トップガン」、そして、ラップと歌を共存させた構成、ドームツアー『EPCOTIA -ENCORE-』で収録されたファンの歌声などを取り入れた「Love Story」によって、現在のNEWSのモードを明確に示している。
海外音楽シーンの潮流を正確に反映させながら、アーティストのイメージや戦略を汲み取り、幅広いリスナーに訴求する楽曲につなげるセンスが彼の武器。そのメソッドは、キャリアを重ねるごとに進化しているようだ
(文/森朋之)