【Creators Search】V6を手がける田尻知之、ダンスミュージックとJ-POPの絶妙なバランス感覚
DJ、プロデューサーとして活動する田尻氏のキャリアは、ソロプロジェクト「note native」から始まった。2ndアルバム『Silent & Motion』(2008年)では、フロアを高揚させるDJとしての手腕と、彼のルーツでもあるポップスを融合。ほとんどの楽曲にシンガーをフィーチャーし、“歌モノ”をクリエイトする才能を明確に提示した。
そのセンスは、J-POPシーンでもすぐに注目を集め、ケツメイシ、KARA、水樹奈々、佐々木希、平原綾香、チームしゃちほこ、CODE-V、Soweluといったアーティストの楽曲のプロデュース、リミックス、アレンジなどを手がけた。綾瀬はるか主演『万能鑑定士Q −モナ・リザの瞳−』、北川景子主演『パラダイス・キス』、佐々木希主演『天使の恋』など多くの映画劇中曲を手がけるなど映像作品との関わりも多い。
昨年は超特急の「Fashion」(シングル「Jesus」収録)、SUPER ☆ GiRLSの「Hero」(シングル「ばぶりんスカッシュ!」収録/浅川梨奈主演映画『トウキョウ・リビング・デッド・アイドル』主題歌)のプロデュースを担当。トロピカル・ハウス、トライバル・ハウス、フューチャーベースなどのダンスミュージックと大衆的なJ-POPをバランスよく結びつける技術は、ここにきてさらに高まっているようだ。
(文/森朋之)