【Creators Search】あいみょんヒットの裏にトオミヨウ V6、中島美嘉、ポルノらもプロデュース
1980年生まれのトオミヨウ氏は、ソロアーティストしての活動と並行し、2007年に槇原敬之のアルバム『悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。』の収録曲でストリングスアレンジを担当した。2009年に槇原のツアーにキーボーディストとして参加したことで注目を集めた。
その後、トータス松本、Skoop On Somebody、ポルノグラフィティ、玉置浩二、土岐麻子、9nine、Cocco、中島美嘉、V6、YUKI、Ivy to Fraudulent Gameといった多種多様なアーティストの作品に参加し、アレンジャー、プロデューサーとしての才能を発揮している。特に石崎ひゅーいとの関わりは深く、デビュー作『第三惑星交響曲』から最新作『ゴールデンエイジ』(3月6日発売)まで、ほとんどの作品にプロデューサーとして参加。石崎に影響を受けたことを公言しているあいみょん、石崎との共作も多い菅田将暉の作品を手がけていることも、ごく自然な流れと言えるだろう。
アコースティック、バンドサウンドからエレクトロ系まで、幅広い楽曲に対応できる編曲家としての適応力の高さ、そして、シンガーの生き生きとした表情、豊かな感情表現をしっかりと引き出すプロデュース能力がトオミヨウの特徴。アイドル、ダンス・ボーカル・グループ全盛の時代から、あいみょんのブレイクに象徴される、歌の強さを持ったアーティストに対する注目が高まるなか、アレンジャー、プロデューサーとしての彼の手腕はますます注目を集めそうだ。
(文/森朋之)