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ハリウッド版も大ヒット 東宝CGO・大田圭二氏のゴジラ世界戦略

ゴジラビジネスの活性化へ 固定ファン層の拡大が課題

――ゴジコンが発足してから4年半が経ちますが、これまでの活動をどのように評価していますか?
大田圭二氏ゴジラのブランディングをしっかりやっていくことが骨格にありました。それまでは、そのゴジラのブランドルールが曖昧でした。東宝側がそれをしっかりと提示していくことが大事だと思っています。映画だけでなく玩具や絵本など、多岐に渡る展開を目指していくなかで、ゴジラ憲章を作り、そのマネジメントルールに則っていく。現在はその最終段階まできています。

――今後の展開はどのように見据えていますか?
大田圭二氏先ほどユニバーサルスタジオの話をしましたが、ゴジラはVR(仮想現実)やAR(拡張現実)を使った体感型アトラクションとの相性がいいので、テーマパークや展示会などへも積極的に展開していきたい。あとは、今回の映画は世界82ヶ国で公開されますが、やはりゴジラビジネスの活性化には映画公開が一番効果的なので、そのタイミングでいろいろなコラボ企画にさらに力を入れていきたいと考えています。スマホゲームなども世界共通でブレイクする可能性を秘めていますので、この先の狙いどころだと思います。

――課題はありますか?
大田圭二氏やはり固定ファン層からの拡大です。『アベンジャーズ』シリーズなどのマーベル作品は、女性や子どものファンもたくさんいます。絵本や映像化を含めて展開中の子ども向けキャラクター・ちびゴジラを製作しましたが、小さな子どもたちが初めて出会うゴジラという部分にも力を入れていきたい。また、5月14日に世界のゴジラファンに向けたゴジラ初のグローバル公式サイト「Godzilla.com」をローンチしました。ゴジライベント情報や、新商品、さらに初のオフィシャルモンスターペディアなど内容も盛りだくさんで、継続的に更新していく予定。広く世界に向けて発信していきます。

――映画は世界中で公開されますが、注目している市場はありますか?
大田圭二氏どの業界もそうだと思いますが、やはり中国は重要。中南米もゴジラ人気が高いので、今後の伸びに期待しています。また、東南アジアはイーコマースや動画配信が伸びていますが、国別に細かな戦略を立てて展開していきます。
(文/磯部正和)

世界唯一の海外向けゴジラ・ポータルサイト「Godzilla.com」

1954年にゴジラが銀幕デビューしてから65年。30作以上の劇場映画作品や、その作品から誕生したコミック、アート、ファッション、トイ商品などに満ち溢れた「ゴジラ・ユニバース」を世界中のゴジラファンに向けて発信する世界唯一の海外向けゴジラ・ポータルサイト「Godzilla.com」(https://godzilla.com/)。映画のほか、最新イベントや新商品の発売情報など、エキサイティングなニュースやストーリーを世界に届けていく。

■ゴジラ・ポータルサイト:Godzilla.com(外部サイト)
(C)東宝

提供元: コンフィデンス

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