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社会問題に切り込む“家を売る”ドラマ続編「パワーアップしなければ意味がない」

 北川景子主演の人気連続ドラマ第2シーズン『家売るオンナの逆襲』が、1月9日よりスタートする。新ジャンルとも言える社会派“不動産ドラマ”第2弾でなにを描くのか。日本テレビの小田玲奈プロデューサーに聞いた。

社会派“不動産ドラマ”続編 既婚でも三軒家万智はブレない

 来春1月クールの日本テレビ系水曜ドラマ枠に、北川景子主演のドラマ『家売るオンナの逆襲』が返ってくる。同作は、16年7月クールの連ドラでトップの視聴率を記録した『家売るオンナ』の続編。17年5月に金曜ロードSHOW!枠で放送された2時間スペシャルも13%と好視聴率をマークし、満を持しての第2シーズン制作となる。

 都内の不動産屋を舞台に「私に売れない家はない!」と豪語するスーパー営業ウーマン・三軒家万智が、型破りな手法でワケあり客に次々と家を売りまくる不動産ドラマ。「家」という人生最大の買い物を通して、客やその家族(=現代人)が抱える問題を浮き彫りにする、社会派ドラマとしての評価も高い。

 オリジナルドラマである同作を企画した日本テレビの小田氏は、不動産ドラマという今までになかったテーマの着想について、改めて次のように説明する。

「不動産屋というのは、ある程度の年齢になればほとんどの方が一度は関わる身近な業種です。また、自分の暮らす家を決めるにあたって、それまで以上に自分や家族と深く向き合ったという経験がある方も多いはず。仲村トオルさんが『これはコメディの皮を被った哲学ドラマだ』とおっしゃってくれたように、今の日本社会で起きている事象や、現代人が抱える問題、世代ごとに変わりつつある価値観など多角的な描き方ができる。それが不動産というテーマなんです。その軸は、第2シーズンでも変わりません」

 前シーズンでは、上司や会社、さらには客にも媚びない美しき鉄面皮の三軒家万智のコミカルかつ痛快なキャラクターが、視聴者の心をしっかりとつかんだ。その続編となる今作では、屋代課長(仲村)と結婚し既婚者となるが、その言動はブレない。また、テーコー不動産のおなじみのメンバーも再集結する。

新キャラが加わることで、おもしろみが増す人間関係

 さらに今作では、三軒家万智の最強のライバルとなる、フリーランスの不動産屋・留守堂謙治(松田翔太)が新キャラクターとして登場する。

「パワーアップしなければやる意味がない。それが続編を快諾してくださった脚本の大石静さん、キャストのみなさん、そして私たちの共通意志でした。三軒家万智と同じくらい強烈なキャラクターの留守堂、そしてそれを演じる松田さんの存在感によって、第2シーズンは間違いなくパワーアップしています」

 留守堂の登場によって、向かうところ敵なしだった三軒家万智が初めての敗北を喫する。2人の間には過去の因縁が?さらに前シーズンでは三軒家を勝手にライバル視していたテーコー不動産の王子こと足立聡(千葉雄大)が、留守堂の魅力に男女を超えた恋愛感情を抱くように……。まさにパワーアップ要素盛りだくさんだが、小田プロデューサーは「家を売る。この基本はブレません」と断言する。

「松田さんが入ったことで、人物相関図のおもしろみは確実に増した自信があります。だけど前シーズンで視聴者のみなさんが楽しんでくださったのは、三軒家万智が家を売るさまを通して世相が切られていく1話完結のドラマ。人間関係に比重が寄りすぎて、ここが薄まってしまっては絶対にいけないと心がけています」

提供元: コンフィデンス

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