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社会問題に切り込む“家を売る”ドラマ続編「パワーアップしなければ意味がない」

社会問題に切り込む際の配慮も欠かせない

 社会問題に切り込む際のさまざまな事情を抱えた人物を描写する上では、周囲への配慮も欠かせない。第2シーズンでは、炎上系YouTuber、ネットカフェ難民の老婆、LGBTなど家を買う上での問題を抱えた客が毎話登場するが、すべての事例において監修をつけているという。

「前シーズンでとくに大変だったのが、ひきこもりの中年をテーマにした回。セリフや描写に問題がないか各方面に精査していただいた上で、私たちの意見も入れて成立させることができました。正直、繊細で難しいケースばかり扱うドラマだと思います(苦笑)。しかし、何の波風も立たないことだけを描いていたら、ドラマを作る意味はないと思うんです。会社側も『苦情が来ると困るから』などと言わずGOを出してくれますし、作る側が汗をかいて解決することなら、いくらでも動いて作っていこうというスタンスでいます」

 前シーズンは海外番販も成功し、アジア各国や北米で放送された。また中国ではリメイク版の制作も決定している。1話完結のドラマに魅力的なキャラクターと、シリーズ化の要素を十分に満たしているドラマだけに、息の長いコンテンツとして育っていくことを期待したい。
(文/児玉澄子)
水曜ドラマ『家売るオンナの逆襲』
19年1月9日(水)夜10時スタート
出演:北川景子、松田翔太、工藤阿須加、イモトアヤコ、仲村トオルほか
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/ieuru_gyakushu/(外部サイト)
(C)日本テレビ

提供元: コンフィデンス

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