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高橋英樹、『リーガルV』で“硬派”から“キュート”へ ギャップを武器にイメージ刷新

木曜ドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』第4話の京極雅彦(高橋英樹)(C)テレビ朝日

木曜ドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』第4話の京極雅彦(高橋英樹)(C)テレビ朝日

『リーガルV』での高橋英樹の役どころは、物語に緩急を与えるいいエッセンス

 現在放送中の『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』では、これまでとは違うコミカルな役を演じ、幅広い世代から好感を得ている。御年65歳になるおじさんペーパー弁護士の、超ピュアな天然ボケのキャラクターは、ネット上でも「かわいい!」と好評だ。「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」の審査員でドラマに詳しいライターの吉田潮氏は、「悪気のない無邪気なおじさんとして、いいポジション。上品に人をこき下ろす発言も高橋英樹の人となりに合っているし、老年期特有の空気の読まなさ加減もちょうどよい。劇中の必要悪であり、良心でもあり。適役です」と高橋が演じる京極雅彦役を分析。京極雅彦のキャラクターは、『リーガルV』の物語に緩急を与えるいいエッセンスとなっているようだ。

 高橋は過去にも他作品でも弁護士役を演じ、法廷に立つ演技の経験は豊富だが、京極のようなキャラクターは「今までやったことがない」とのこと。「新たな人物づくりが面白いですね。ある種天然で、一生懸命生きている姿がかわいく見えればいいな、と思っています。地方に行っても『イメージが変わりました』とか、いろんなことを言われます。この年になって違う自分を表現できるというのは、役者冥利に尽きますよね」と役作りを楽しんでいる様子だ。

大御所という壁が取り払われ、活躍の場が広がる可能性も

 ネットでは、同じく米倉涼子が主演で人気を博したドラマ『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』で、キャラクター設定は違うものの米倉を支える岸部一徳が演じた神原晶を引き合いに、「高橋秀樹のペーパー弁護士がなんだかかわいくて、でも凛としているときは風格があって、岸部一徳さんの時とは違った面白さがある」との声も上がっている。近年、強面俳優として知られた遠藤憲一が、CM『キャンディクラッシュソーダ』での妖精役を演じたり、故・蜷川幸雄さんの舞台に常連だった吉田鋼太郎が、ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で意外な一面を見せるなど、年齢とキャリアを重ねた俳優が、これまでのイメージと違う役を演じて幅を広げている。こうしたキャスティングの効果について「若手制作陣が声をかけやすくなる。大御所という壁が取り払われることによって、活躍の場が広がる。深夜枠ドラマやコント番組にも呼ばれ、若者の間で話題になればSNSで拡散されて人気も高まる可能性があるのでは」と前述の吉田潮氏は言う。

 こうした『リーガルV』における高橋英樹人気の大きな要因である“カワイらしさ”は、俳優人生50年の多くを日活の任侠ものや時代劇といった、硬派な作品で過ごしてきたからこそ活きる魅力だ。“硬派”な面をベースにした、柔和さや悲哀や哀情も持ち合わせた幅のある演技は、圧倒的な存在感と安心感が感じられる。この演技の幅は、今後どのように広がっていくのか。吉田氏は「まだ高橋英樹の色が強いので、今後もう一皮むける何かが必要」としながらも、「女装するとか殺人犯になるとか。とはいえ庶民層にやっと降りてきた感があるので、威厳のないただの無力なおじさんとか…凡人を演じて欲しいです」と、さらなるギャップを持った役どころに期待を寄せている。

 ギャップと幅を武器に、今後もドラマや映画で活躍していくことは間違いないだろうが、高橋の原点とも言える時代劇の集大成として究極の殺陣を、はたまた『男の紋章』シリーズを初めとする任侠映画での姿も堪能してみたいところだ。まずは本作の京極雅彦役でどこまで視聴者を楽しませてくれるのか見届けたい。

(文/榑林史章)

提供元: コンフィデンス

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