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【ディズニー連載】データベース構築を現地取材 「受け継がれるDNA」と「支えるシステム」

ARLのデータベース構築&GEMSの概要イラスト

貴重なアートワーク保管施設の危機管理は?

ARL リサーチマネージャー フォックス・カーニー氏
 ARLでは、あらゆることからアーカイブを守る準備をしています。たとえば、ヴォルト(保管室)の書庫の棚には、屋根から水漏れがあったとき、すぐにプラスチックのカバーをかぶせるシステムを整えています。また、大容量の発電機を施設内に備えており、もし停電が起こっても、数日間はヴォルトを適切な温度、湿度に保つことができます。
 昔は、スタジオのビルの地下にライブラリーがあり、現在のように手厚く保管されていない時期がありました。カビが生えたアートを隔離して、手作業で洗ったこともあります。いまでは、いつどんなことが起きても、常にスタッフ全員で対処できるシステムと体制が整っています。

ARLには、厳重なセキュリティで管理されている11のヴォルト(保管室)があり、マケットやパペット、彫刻など立体コンセプトアートを管理する部屋や、貴重なオリジナルのペーパーアートワークを保存する部屋などにわかれている(各ヴォルトは常に室温15.6℃、湿度50%に保たれている)。クリエイターたちはここにくればいつでも時間を遡ることができる。ただし、セル画は1950年以降のものを保存。それ以前は破棄していたという。

提供元: コンフィデンス

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