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フォルクスワーゲン・ゴルフトゥーラン2.0 TDI SCR(FF/6AT)【海外試乗記】


ミニバンなのに退屈知らず

いよいよ日本へのディーゼルモデル導入を開始したフォルクスワーゲン(VW)。その第2弾となる「ゴルフトゥーラン」のTDIモデルに、本国ドイツで試乗。間もなく日本に導入されるディーゼルミニバンは、“アウトバーンの国”ならではの長距離ランナーだった。

ディーゼルのミニバンで900kmを行く

とうとう日本市場に、本命と言われ続けた直噴ディーゼルターボを搭載する「パサートTDI」を送り込んだVW。その第2弾となるゴルフトゥーランに、日本導入に先んじてそのお膝元であるヴォルフスブルクで試乗した。行き先はローテンブルク。ディーゼルエンジンのメリットが最大限に生きる、市街地もアウトバーンも含めた往復900kmの長旅だ。

トゥーランTDIに搭載されたユニットは、パサートと同じ1968ccの排気量を持つ直列4気筒直噴ターボ。ただし、あくまでゴルフの一族であるトゥーランとパサートとのヒエラルキーからか、その最高出力は150ps/3500-4000rpm、最大トルクは340Nm/1750-3000rpmと、パサートに比べ40ps/60Nmも抑えられている。

日本でパサートTDIを試乗したときの印象は、その動力性能に特別なパンチを感じなかった。確かに日常領域でのトルクは十分で、わが国のスピードレンジにおいては法定速度までの到達時間や高速巡航能力に対しても不満はまったくなかった。しかし、パワーユニットとしての先進性や快活さは、いまやマツダ製「SKYACTIV-D 2.2」(190ps/450Nm)の方が上回る感もあったからだ。だから筆者は、ディーゼルというよりも「ディーゼルエンジンを積んだワーゲン」としてのトータルな落ち着きぶりや重厚感に、パサートTDIの魅力を感じていた。「もしかしたら、いわゆる“ディーゼルゲート問題”もあって、VWは必要以上にTDIユニットの存在感を高めなくないのかもしれないな」という心象もある。

これが背の高いトゥーランに搭載され、しかもその出力を抑えられているのだというのだから、当初は「結構退屈な旅路になるかもしれない」と思っていた。しかし、それはかなりの早合点であった。当たり前のことなのだけれどクルマというものは、エンジンだけで走る乗りものではないのである。

そもそもトゥーランの魅力は、国産ミニバンにはないボディー剛性の高さにある。実際に通ろうが通るまいが、ドイツにアウトバーンという道路が存在する以上、ここを安全に走れるだけの剛性(と安全性)を確保するのはドイツ勢にとってマストな要件。そして当然ながら、ミニバンであるトゥーランもこれをクリアできている。...

提供元:webCG

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