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トヨタ86 GR(FR/6MT)【試乗記】


スポーツカーかくあれかし

モータースポーツで培ったノウハウを生かし、足まわりやシャシーに特別なチューニングが施された「トヨタ86 GR」。市街地からワインディングロードまで走らせてみると、このモデルならではの“ピュアな味”に驚かされることになった。

トヨタ入魂の新ブランド

2017年11月に発表されたトヨタの新しいスポーツカーブランド「GR」の中核に位置する一台、86 GRは「もっといいクルマをつくろうよ」という豊田章男社長が掲げるマントラにふさわしいクルマだった。

GRは、モータースポーツを通して、もっといいクルマづくりに挑む、現社長直系のプロジェクトであり、冒頭に記したごとく、それゆえに実現したトヨタの新しいスポーツカーブランドである。推進するのはTOYOTA GAZOO Racingと名付けられたトヨタ社内のバーチャルカンパニーで、GAZOO Racingは、トヨタワークスとしてWEC(世界耐久選手権)やWRC(世界ラリー選手権)に参戦するほか、「86」や「ヴィッツ」によるワンメイクレースのオーガナイズを行い、モータースポーツ活動を通して得られたノウハウを生産車に生かした車両を開発するという重要な役目を担う。GRと名の付くモデルの味付けに際してはトップガンのテストドライバーが担当する。

2018年3月のジュネーブモーターショーで公開された「GRスープラ レーシングコンセプト」はレーシングカー仕立てながらその最新の成果であり、2018年1月の東京オートサロンで発表された「GRスーパースポーツコンセプト」はGRブランドの将来を示すシンボルといえる。後者の中身はWECで活躍中のレーシングカー「TS050 ハイブリッド」とほぼ同じというから、最高出力1000psのハイブリッドスーパースポーツの誕生である。これはもうワオ! と快哉(かいさい)をあげるほかない。スポーツカーへの過激なロマンチシズム、闘魂アントニオ猪木のクルマ版ではあるまいか、って意味不明ですけど。

平熱で申し上げれば、ようするにトヨタはGRブランドを、メルセデス・ベンツのAMGとかBMWのM、あるいは日産のNISMOのような存在にまで育てあげる方針を決定し、実行の端緒についたわけである。...

提供元:webCG

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