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「クンダリーニヨガ」でストレスに強い心と体が手に入る


本連載では、話題の新刊『最先端科学×マインドフルネスで実現する 最強のメンタル』の内容から、エビデンスに基づいた最新科学の知見をもとに、現代人が抱える2大メンタル問題「ストレス」と「プレッシャー」を克服し、常に安定して高いパフォーマンスを発揮するための方法をお伝えしていく。

肉体的なストレス「我慢系ストレス」

我慢系ストレスは、ヨガ行者でいえばヒマラヤ山中の気温の寒暖差、酸素の薄さ、飢えや渇き、アスリートであれば、体調不良の中で大事な試合が重なった状況、ビジネスパーソンであれば、連日の長時間勤務による心身疲労の中で仕事をこなさなければいけない状況、受験生であれば、寒い試験会場でさらにイスが硬いなどの悪環境の中で試験を受けなければいけない状況です。

こうした、肉体的にタフな状況で高いパフォーマンスを要求されるストレス状況が我慢系ストレスの特徴です。

現代では、狩りをしていた時代とは異なり、何日間も食事にありつけないという状況はほとんどありませんし、空調設備の整備により、室内にいれば外気温の影響もほとんど受けません。

我々人間は、利便性を追求してきた結果、ストレスフリーで快適な環境を手に入れることができました。しかし、その代わりとして、野生動物のような環境に対する適応能力を失ってしまいました。

つまり、ストレスフルな現代社会において、ストレスを軽減させるリラクセーションは必要不可欠ですが、それだけでは単なる水際作戦になってしまい、追いつかない時代となってしまったのです。

リラクセーションを取り入れながら、ストレス環境にも適応させていくプロセス、トレーニングが別途必要なのです。

日本とは大会の運営状況が異なる海外を転戦するアスリートであれば、試合開始時間が延びたりするトラブルもしばしばだと聞きます。常に高い結果を出し、オリンピックでも連覇をするようなトップアスリートたちは、とにかくタフなのです。

これは、セロトニン運搬遺伝子などの先天的要素による影響もありますが、一方で、人間には環境に適応しようとするホメオスタシスもあります。

ストレス環境に対する適応能力を鍛え、野生動物のようなタフさを取り戻しましょう!

アスリートVSヨガ行者

アスリートとヨガ行者では、どちらがタフなのでしょうか?

アスリートは屈強で、ヨガ行者はかなりの細身です。見たままのイメージで捉えれ
ば、アスリートの方に軍配が上がるでしょう。

これは、「タフさ=体力」という一般的なイメージがついて回るからだと思います。通常、「体力」といえば、パワー、スピード、スタミナなどを思い浮かべるかもしれません。

しかし、それは「体力」の一部でしかありません。

例えば、アスリートが、着の身着のままヒマラヤ山中で過ごすとなれば、果たして健康を維持できるでしょうか?

答えは「ノー」です。

アスリートですから、いわゆる「体力」は人並み外れているはずです。しかし、その鍛えられたアスリートの「体力」は部分的には人並み外れていますが、多くの部分において、実は一般の人と変わらないのです。

実は、「体力」は、大きく身体的要素と精神的要素に分けられ、さらにそこから行動体力と防衛体力にそれぞれ分けられるのです。つまり、アスリートが過酷なトレーニングで鍛えている主な要素は、身体的要素の中の行動体力なのです。

それに対し、防衛体力は、簡単なところでいえば、ウィルスに対する抵抗力みたいなものです。アスリートが一般の人よりも風邪をひきにくいかといえば、そうでもないのです。

逆に普段、過酷なトレーニングに明け暮れていますから、抵抗力が低下し、病気にかかりやすかったりします。これら温度調節や飢え、渇きに対する抵抗力である防衛体力が圧倒的に強いのは、実は、ヒマラヤ山中のヨガ行者なのです。

実際、ヨガ行者たちは、ろくに物も食べず、ほとんど裸の状態で寝て、雪山を何千キロと移動しますが、いたって健康体です。根本的な生命力の差、タフさの違いを感じさせられます。

筋力トレーニングは、身体的要素の行動体力を鍛えるのには最高のツールですが、それ以外の「体力」要素を高めるには不十分なのです。

より根本的に人間を見つめ直し、人間自身を鍛え、野生の本能を取り戻すトレーニングが必要なのです。...

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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