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メルセデスAMG GT Cロードスター(FR/7AT)【試乗記】


これはツェッチェ時代の白眉である

「メルセデスAMG GT」のラインナップに新たに加わった「GT C」。シリーズで最もどう猛な「GT R」と、スポーティーな「GT S」の間に投じられた“微妙な立ち位置の豪華仕様”などと高をくくってはいけない! 「ロードスター」に試乗した。

あの300SLの末裔

昨2017年の1月4日、筆者は東京ドームでオカダ・カズチカ対ケニー・オメガの試合をナマ観戦するという僥倖(ぎょうこう)に恵まれた。60分近くにおよぶ激しい攻防に、「これは2017年のベストバウトである」と新年早々確信した。実際、『東京スポーツ』制定のプロレス大賞で、年間最高試合に選ばれた。何事もベストというのは相対的だけれど、圧倒的にベストだと直感させるものがときに存在する。

2018年1月下旬の某日、筆者はメルセデスAMG GT Cロードスターのステアリングを握る僥倖に恵まれた。東京・恵比寿にあるwebCG編集部から、そのロードスターで東京湾上の海ほたるまでやってきて確信した。「これは2018年のベストカーである」と。新年早々というにはちょっと遅い。けれど、残す11カ月、これを上回る新型車に乗ることはあるまい、と筆者は直感したのだった。

それほどまでに、メルセデスAMG GT Cロードスターはヨカッた。フロントエンジン、後輪駆動の2座GTスポーツカーとして非の打ち所がない。

軽量なスペースフレームはアルミのダイキャストや押し出し材で構成されていて、巌のような剛性感を誇っている。それでいて、車検証に記載された車両重量は1740kgに過ぎぬ。いかにも軽い。V8を搭載する「AMG SL63」のカタログ数値の1880kgはむろん、V6を搭載する「SL400」の1780kgよりも軽い。現行のSLは、メルセデス初のオール・アルミ・モノコックで、スーパー・ライト(Super Leicht)を自称しているというのに。

先般、筆者は「メルセデスAMG E63 S 4MATIC+」なるEクラス史上最強の高性能モデルにwebCGで試乗する機会を得た。AMG GTと同じ排気量4リッターのV8直噴ツインターボは最高出力612ps、最大トルク850Nmを発生し、4WDのトラクション性能でもって0-100km/hに3.4秒で到達する。2tを超える車重にしてこの猛烈な加速力。まさに4ドアのモンスターである。

AMG GT Cロードスターは違う。このクルマはおとな5人を運ぶためではなくて、ひとりの男が人生を楽しむためにつくられている。昭和の日本人的に申し上げれば、力道山、石原裕次郎も愛した、あの「300SL」の系譜に連なる、21世紀のグラントゥーリズモなのだ。ボーン・トゥ・ラン、走るために生まれてきたサラブレッドスポーツカーなのである。...

提供元:webCG

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