遅れてきた本命
スバルのクロスオーバーモデル「レヴォーグ レイバック」に、ハイブリッドユニットを搭載し、車高を20mm落とした「S:HEV」が登場。電動パワートレインと切り詰められた足まわりは、このクルマにどんな走りをもたらすのか? ワインディングロードで確かめた。
この顔にピンときたら……
長野県は白馬八方尾根で実車を見た記者の第一印象は、「なんか、ずいぶん端正になったな」というものだった。
新しいフロントマスクの、加飾を控えたシンプルなしょうゆ顔がいい、というのはまあ好みの問題だが、全体のバランスがちょっと均整のとれたものになった点は、だれしもがグッドボタンを押すところでしょう。このレヴォーグ レイバックの新しい派生モデル、既存の1.8リッターターボ車より、フロントオーバーハングが35mm切り詰められているのだ。プラシーボ効果かもしれないけど、全長の1%にも満たない寸法の変化もなんとなく知覚できるんだから、人の目って面白い。
それにしてもこの顔、皆さんはどこかで見たことがないだろうか? 特にこの、切れ長のヘッドランプとか……。ここで「あ!」と思った方はかなりのスバル通。実は同車のヘッドランプ、同門の「クロストレック」のものなのだ。
そもそもこの派生型レイバックは、フロントセクションがごっそりクロストレックと入れ替えられている。上述のショートオーバーハング化は、短躯のハッチバック車と頭をすげ替えた結果の副産物なのである。記者などは、「クロストレックって、樹脂装飾を取っ払ったらこんな顔になるのか。こっちの仕様もあればいいのに」なんて、無責任に考えてしまった。
それはさておき、なぜに派生型レイバックの頭がクロストレックと共用なのか? それはずばり、ハイブリッドユニットを搭載するためである。いちからエンジンコンパートメントまわりを設計し直すより、「クロストレックS:HEV」から拝借したほうが手間もコストもかからず、より早く、より納得感のある価格でハイブリッドのレイバックをお出しできると、そうした理由からの離れ業であった。
というわけで皆さん、スバル・レヴォーグ レイバックに、待望のフルハイブリッド登場ですよ。...