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アストンマーティン・ヴァンテージS(FR/8AT)【試乗記】


円熟味を感じる

英国の名門アストンマーティンのスポーツモデル「ヴァンテージ」が、「ヴァンテージS」に進化。より高出力なエンジンと進化した足まわりを得たことで、その走りはどのように変わったのか? パフォーマンスを存分に解放できる、クローズドコースで確かめた。

モータースポーツの知見をフィードバック

アストンマーティンにおいて、「S」のイニシャルはハイパフォーマンスの証しとして代々用いられ続けてきた。その源流は1953年、時の「DB3」を軽量&ショートホイールベース化して戦闘力を高め、活発化し始めた国際レースの舞台で数々の輝かしい戦績を収めた「DB3S」となる。

その後、「ヴァンキッシュ」やヴァンテージ、「ラピード」などに設定されてきたSは、時とともにその意味合いが多様化しているとアストンマーティンは説明する。すなわち、当初はスペシャルやスポーティーを示すものだったかもしれないそれに、ソフィスティケーションやスタイリッシュという要素が加わって今に至るというわけだ。

今回、ヴァンテージ、「DB12」「DBX」と3つのスタンダードモデルがそろい踏みでSへとアップデートされた背景には、新たなユーザー層、とりわけ若いクルマ好きに注目してもらいたいという思いもあるという。なるほど、昨今の映画やF1といったコンテンツからブランドを認知した人々に向けては、よく目立つ赤字のSがアストンマーティンのプロダクトに誘うフックとなるだろう。

車格や価格面ではアストンマーティンのエントリーカーと見られがちなヴァンテージだが、いっぽうでそれは、モータースポーツに一番近いモデルだ。GT3やGT4カテゴリー向けのベースマシンとして、あるいはF1ではセーフティーカーとしても活躍しているのをご存じの方も多いだろう。新しいヴァンテージSは、それらの開発や実戦、運用等で得られた知見を活用しながら、シャシーまわりに大きくリファインを加えたことが大きな特徴となっている。...

提供元:webCG

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