まだ伸びしろがある
2025年の大幅改良に、新バリエーション「インテンサ」の設定と、ここにきてさまざまな話題が飛び交っている「アルファ・ロメオ・トナーレ」。ブランドの中軸を担うコンパクトSUVの、今時点の実力とは? 定番の1.5リッターマイルドハイブリッド車で確かめた。
カタログモデルとは異なる装い
2025年秋以降、アルファ・ロメオは「INTENSA(インテンサ)」という特別仕様車が順次上陸している。具体的には、同年9月のトナーレを皮切りに、11月には「ジュリア」「ステルヴィオ」、そして2026年1月には「ジュニア」にも登場した。これで国内でも、事実上の“フルラインナップ・インテンサ”が完成したことになる。
日本では、ひとまず限定の特別仕様車という扱いのインテンサだが、いわゆる歳末セールのお買い得モデル的な位置づけではない。イタリア本国では2025年2月にまとめて発表された、由緒正しいバリエーションなのだ。今回の試乗車であるトナーレのインテンサをご覧いただければお分かりのように、インテリアやエクステリアの足もと(ホイールとブレーキキャリパー)などの要所をブラックで統一して、さらにそこにゴールドやタンのカラーアクセントをあしらうのが、インテンサの特徴である。
日本仕様のトナーレには1.5リッターターボのマイルドハイブリッド(FWD)と同プラグインハイブリッド(4WD)という2種類のパワートレインがあるが、インテンサが用意されるのは前者のみだ。これはほかのインテンサも同様で、基本的に各車種の売れ筋モデルに設定されると考えればいい。実際、ジュリアやステルヴィオのインテンサは2リッターのガソリンターボ車、ジュニアのそれはマイルドハイブリッドの「イブリダ」に設定される。
トナーレ ハイブリッド インテンサの装備内容をさらに吟味すると、電子制御サスペンションと20インチタイヤ、パドルシフトなどが標準装備となっている。ということは、インテンサのベースは、従来のトナーレで上級モデルだった「ハイブリッド ヴェローチェ」と考えるのがよさそうだ。...