魔性のホットハッチ
ニュルブルクリンク北コースで従来モデルのラップタイムを7秒以上縮めた最新の「アウディRS 3スポーツバック」が上陸した。当時、クラス最速をうたったその記録は7分33秒123。郊外のワインディングロードで、高性能ジャーマンホットハッチの実力を確かめた。
ニュルのラップタイムを約7秒短縮
RS 3の“大幅アップデート”とうたうマイナーチェンジは、ベースといえる「A3」の約2カ月遅れで実施された。A3と共通する部分のアップデートとしては、内外装デザインがある。エクステリアのプレスパネルに変更はないようだが、フロントエンドとリアバンパーのデザインを一新。とくにLEDヘッドランプには、チェッカードフラッグ柄に光るパターンも用意されたのが面白い。また、ホイールも新デザインとなった。
インテリアではA3同様のスライド式に変更されたシフトセレクターに加えて、ステアリングホイールが、上下をフラットにカットした新形状となったのが目につく。この形状のステアリングホイールは、「A5」「Q4 e-tron」「Q5」「A6 e-tron」とそれぞれの「Sモデル」、そしてマイチェンした「e-tron GT」系など、最新アウディの大半にすでに採用されている。
日本仕様のエンジンが3気筒から4気筒に置換されたA3や、エンジン性能を上乗せしたうえにRS 3の同様の「トルクスプリッター」を新搭載した「S3」とは異なり、RS 3のパワートレインやシャシーのハードに、明確な変更は公表されていない。400PSの最高出力、500N・mという最大トルクもそのまま。さらに、3.8秒の0-100km/h加速タイムや最高速280km/h(オプション装着時)という公式発表の動力性能値も変わりない。
しかし、RS 3は今回のアップデートに合わせて、スポーツカーの聖地である独ニュルブルクリンク北コースのタイムアタックを敢行。そこでたたき出された7分33秒123というラップタイムは、従来型より約7秒の短縮で、アウディによると“コンパクトカークラス最速”(当時)になるのだという。前記のように、エンジン性能に変わりはないが、タイヤ、電子制御アダプティブ可変ダンパー、トルクスプリッターなどの制御に大きく手が入り、それがニュルでのタイムアップにつながったとか。...