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BMW 525LiエクスクルーシブMスポーツ(FR/8AT)【試乗記】


思いもよらぬプレゼント

「BMW 525LiエクスクルーシブMスポーツ」と聞いて「ほほう」と思われた方はかなりのカーマニアに違いない。その正体は「5シリーズ セダン」のロングホイールベースモデル。ニッチなこと極まりない商品なのだ。期待と不安の両方を胸にドライブした。

中国市場ならではの好み

国や地域によってクルマに対する好みは実にさまざまである。イギリス・グッドウッドにあるロールス・ロイスの工場を取材した際、たまたまその日は生産ラインに乗るほとんどのモデルが「ファントム」で、そのうちの8割は外装が黒、内装が赤という組み合わせだった。「中国のお客さまからのオーダーが主です」とのこと。なんでも、黒はフォーマルの証し、赤は縁起のいい色として、ショーファードリブンとして用いられる機会の多いファントムの仕様として中国人には好まれる傾向にあるという。

中国市場では独特の感性でクルマが選ばれるようで、こんな話も聞いたことがある。某自動車メーカーが車内の臭いについて相当本腰を入れて研究していると。専用のパフュームで車内の空気に香りをつける手法はあるけれどそういうことではなく、“無臭”にするにはどうすればいいかについて真剣に議論をしているという。なぜなら中国人はどういうわけか車内の臭いにかなり敏感で、そのエクステリアデザインに見ほれてわざわざディーラーまで来たものの、ドアを開けた瞬間に香ってきた車内の臭いが駄目でサッサと帰ってしまうなんてことも少なくないそうだ。臭いの感じ方は千差万別なので、万人を満足させるには、限りなく無臭に近い状態にするほかないということらしい。

クルマの室内なんて、トリムやそれに使われる接着剤などの多様な臭いが混ざっているのが当たり前で、そこにNGを出されてしまうと、メーカーにとってはかなりやっかいな難問である。しかし中国市場の大きさを考慮すれば無視することはできない。そもそもこうした“中国案件”への対応はかなり以前から始まっていて、ドイツ車の“ロングホイールベース版”もそのひとつである。...

提供元:webCG

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