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BSAバンタム350(6MT)/スクランブラー650(5MT)【海外試乗記】


新章の幕開け

復活を遂げた英国モーターサイクルの名門、BSA。その最新モデルが「バンタム350」と「スクランブラー650」だ。古典的な装いの2台が、ライバルとは異なり水冷DOHCというモダンな技術を搭載する理由とは? 古豪復活の重責を担う、新鋭機の走りを報告する。

スイートスポットでありレッドオーシャン

先日、『webCG』のコラムで英国の二輪ブランド、BSAと、同社が再生を期して世に問う2台の新機種、バンタム350とスクランブラー650について解説したが(参照)、実はその取材では、両モデルの走りに触れることもできた。英国・ロンドンで催された発表会のプログラムに、試乗も盛り込まれていたのだ。

コースは英国のバイクカルチャーの新たな発信地であるレストラン&ショップ「Bike Shed(バイクシェッド)」から、郊外のライダーズ/ドライバーズカフェ「Rykas Boxhill(レイカス・ボックスヒル)」までの片道50km。往路/復路でバンタム350とスクランブラー650を、それぞれ試すというものだ。長くはない時間と距離ではあったが、BSAの未来を占う2台の走りを味わえたので、ここではその印象を紹介したいと思う。

まずはバンタム350だ。同車の属する排気量350ccクラスのカテゴリーは、今や世界の二輪車マーケットのなかでも、特にし烈な競争が繰り広げられるレッドオーシャンである。年間販売2000万台を誇るインド市場のボリュームゾーンであり、いまだ購買意欲が旺盛な東南アジア市場でも、販売増が見込めるセグメントだ。いっぽう欧州や北米、日本を中心とする成熟市場では、若い新規ユーザーやダウンサイジング志向のベテランライダーを取り込める、まさに万能カテゴリーなのである。

バンタム350が狙うのは、その後者だ。兄弟ブランドのJAWA(ジャワ)やYezdi(イェズディ)が市場開拓を進めるインドは避け、まずは欧州や北米、オーストラリア、そして日本への導入が予定されている。インドの二輪大手、マヒンドラ傘下で、BSAブランドを展開するクラシックレジェンズ社の共同創業者、アヌパム・タレジャ氏は、「世界戦略を考えた場合、350ccカテゴリーは需要と供給が高いレベルで交差するスイートスポットだ」と語った。

そのスイートスポットでのシェア拡大とともに、成熟市場でのBSAブランドの認知向上という大義を背負った一台が、バンタム350なのである。...

提供元:webCG

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