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キャデラック・リリック スポーツ(4WD)【試乗記】


夢と理想の最適解

キャデラックの電気自動車「リリック」が、いよいよ日本の公道を走りだした。ブランドの次世代戦略を担う重要な一台は、どのようなモデルに仕上がっているのか? ゼネラルモーターズが満を持して世に問うた、電気で走るラグジュアリーSUVを試す。

着々と進むキャデラックのBEVシフト

モジュール化の自由度の高さを特徴とする「アルティウム」バッテリーを核とした、ゼネラルモーターズのBEV用アーキテクチャーは、現時点で搭載バッテリー容量にして50〜200kWhをカバーすることが可能となっている。つまり、シボレーの「ボルト」のようなB〜Cセグメント級のコンパクトカーにはじまり、同「シルバラード」のようなフルサイズピックアップまでカバーすることが想定されているわけだ。それは言うまでもなく、GMのあらかたのプロダクトに適合するということでもある。

リリックはそのアルティウムを軸としたアーキテクチャーで構成されるクルマとしては、車格的にちょうど真ん中に位置づけられるモデルだ。節目としていた2030年以降も内燃機モデルを併売と、BEVシフトは当初より一歩退けた感もあるキャデラックだが、開発の軸足がBEVの側にあることは疑いない。すでに本国では「オプティック」や「ビスティック」「エスカレードIQ」といったBEVモデルを展開している。

日本仕様のリリックの搭載バッテリー容量は95.7kWh。本国仕様は102kWhとされるため、これはSoCベースでのネット値だろう。航続可能距離はWLTPモードで510km。急速充電については日本のCHAdeMOのベンダーもほぼテスト済みで、95%以上で動作確認をとっているという。実際、今回は取材帰りに「海ほたる」の50kW急速充電器を利用したが、30分で約20kWhが問題なくチャージされた。

前後軸に搭載されるモーターのシステム最高出力は522PS、同最大トルクは610N・mと、内燃機でいえば排気量6リッター超級に相当する。アウトプットの数値的な比較でいえば、「シボレー・コルベット」のベースグレード(参照)に搭載される6.2リッターV8 OHVの「LT2」型にほど近い。リアバッジが示す“600”の数字が意味するのも、そういうところだろう。ちなみに日本仕様のリリックのラインナップは「スポーツ」のひとつのみ。本国仕様でいうところの「プレミアムスポーツ」がベースになっていると思われる。...

提供元:webCG

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